ペットを飼っている家庭で、赤ちゃんが生まれると気になるのが、感染症などのリスクです。犬や猫などのペットは家族同然として接している中で、抵抗力が弱い赤ちゃんへの影響を考えて、これまでのようにペットを飼っていいのか考えてしまうケースがあります。このことから赤ちゃんがある程度成長するまで、ペットを実家に預けるといったようなことを耳にしますが、いったいどうすればいいのでしょうか。
赤ちゃんが生まれたら気になるペットの存在
赤ちゃんとペットが戯れる動画が世界中であふれています。みていると、ペットを飼っていない人でも癒やされることでしょう。しかし、赤ちゃんが生まれると衛生上、ペットの毛やフケなどが気になりますよね。さらに、動画によってはペットが赤ちゃんをペロペロなめまわすようなしぐさをしているようなものもあります。このようなことは気にしだすと止まらなくなってしまいますね。果たして、ペットと赤ちゃんは、家庭内で一緒に生活していくことができるでしょうか。
免疫力などを考えて実家にペットを預ける人は多いが…
実際にペットがいる家庭では、子どもができたら一緒に育てたいと、誰もが思うことでしょう。赤ちゃんは首がすわるまではよほどのことでもない限り、お出掛けすることも少ないものです。ペットからしたら家にずっといる赤ちゃんが気になってしょうがありません。免疫力が弱い赤ちゃんにとって、それらはアレルギー反応を引き起こす要因ともなります。また、赤ちゃんは眠る時間が長く、新生児は1日のほとんどが睡眠時間です。ペットたちが騒がしいと、睡眠を邪魔された赤ちゃんがぐずることも多くなってしまいます。これらのことからペットを実家に預ける人が多くなってしまうのです。
意外にも変な菌は持っていないペットたち
実際に人間と一緒に生活しているペットというのは、野生動物と違って、感染症などを伴うおかしな菌は通常持っていないと考えられます。普通に生活していて、おかしな菌があれば、まずは飼い主に感染しているはずです。赤ちゃんと生活していても、「ペットからどんな菌が移るか分からないから怖い」と考える必要はないでしょう。
ペットを預けるのは余計なストレスを生む
出産を機に数カ月の間、ペットを預けるのは避けたほうが無難です。預け先から帰ってきたペットは、やっと大好きな飼い主と一緒のわが家でゆっくりくつろげると思っていたのに、見知らぬ赤ちゃんが家庭の王様として君臨している環境に戸惑い、混乱してしまいます。このような変化は、ペットのストレスになってしまうことが考えられます。家庭内に置いておいて、少しずつ赤ちゃんと対面させる時間をもうけ、徐々に慣れさせる必要があります。
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赤ちゃんとの共存にはしつけ方が大事
赤ちゃんが生まれてもペットを預けないのなら、上手に共存させていかなくてはいけません。それには普段のペットに対するしつけ方が問われます。ペットの飼い方がきちんとしていないと、赤ちゃんが生活するのに不衛生な環境となるからです。
ペットのトイレトレーニングは必須
ペットのしつけの基本となる、トイレのトレーニングができていないと、あちこちで用を足してしまい、とても不衛生になってしまいます。トイレの場所は、赤ちゃんの生活スペースから確実に切り離しておくように心がけましょう。また、これは主に猫の話ですが、たまの散歩意外は完全に室内で飼育する必要があります。急に帰ってきて、そのままの足で部屋中をうろつかれてしまうと、部屋の中が不衛生になってしまうためです。
赤ちゃんの顔をなめまわすなどはNG
次に、注意が必要なのが、飼い主をペロペロなめまわすことです。これを許していると、赤ちゃんに対しても同じように振る舞ってしまいます。ペットに悪気があるわけではありませんので、しかるのは心苦しいかもしれませんが、赤ちゃんのためにも必要なことといえるでしょう。逆に、ペットが飼い主に対して攻撃的なのを放置しているのもいけません。赤ちゃんに危険が及びます。
ペットとの信頼関係を築けているか
ペットと信頼関係が築けていないことは問題です。ペットがわがままし放題になり、いうことを聞かなくなってしまいます。また、ペットの健康管理にも気を配り、散歩の後にはきちんと足を洗い、トリミングやブラッシングを適度に行うことも大切です。以上のことは赤ちゃんとの共存のために基本的なことです。せめて、妊娠期間中のうちには、きっちりと訓練しておくようにしましょう。
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2歳と5歳の男の子を育児中の母です。わんぱくな男の子たちに日々振り回されています。
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