新型コロナウイルスの影響で、仕事を失くした人達が闇バイトに手を染めて逮捕されるニュースを度々見かけます。
また、SNSの普及に伴って、子どもでも簡単に闇バイトにアクセス出来てしまうようにもなりました。違法に人を騙してお金を得る手口で、未成年が受け子として犯罪に加担しているケースが増えているのです。
この記事では、最近問題になっている闇バイトについて詳しく見ていきましょう。
闇バイトとは?【仕事の種類など】
闇バイトと普通のバイトには、どのような違いがあるのでしょうか?両者の違いを知っておくと、犯罪に巻き込まれるリスクを低くすることが可能です。
犯罪に抵触する行為で報酬を得る仕事
闇バイトとは、通常の労働とは異なり犯罪に抵触する行為によって報酬を得る仕事のことを指します。
多くは、SNSのダイレクトメールやインターネットなどで働き手を募集するケースが一般的で、報酬に関して「高収入」「高額報酬」という言葉が記載されているものが多いようです。
応募から採用・実際に働き始めるまで一切人との接触がなく、学生でも誰でも簡単に収入を得ることが出来る特徴があります。
仕事内容の指示や報酬に関しても、全てオンライン上のメッセージでのみのやり取りなので、特に子どもは普通のLINE感覚でやり取りを開始してしまうケースが少なくありません。
特殊詐欺の受け子や出し子の仕事が多い
闇バイトの主な仕事としては、特殊詐欺の受け子や出し子と呼ばれるものが多いです。これは、振込み詐欺やオレオレ詐欺などで高齢者を中心に言葉巧みに騙し、口座から現金をだまし取る手口の仕事になります。
簡単に指示役とコンタクトを取ることができ、スマートフォンを持っていてSNSにアクセス出来る人ならば、子どもでも簡単に手を染めてしまう危険性の高いアルバイトなのです。
出会い系などの「サクラ」としての仕事
闇バイトは、特殊詐欺だけでなく出会い系サイトの「サクラ」などの仕事もあります。
例えば、利用者になりすまして相手とメッセージのやり取りをして、課金制のポイントなどを消費するように勧めたり、お金が発生する方向へ誘導したりするなどが該当します。
このような「サクラ」としての仕事は、相手の性別が正確には判断できないため横行しやすく、詐欺罪で摘発されるケースが増えているものでもあります。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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