母乳パッドとは、育児において欠かせない母乳を漏れないようにするアイテムです。現在では、デザインから機能まで、さまざまな母乳パッドが販売されています。ここでは、母乳パッドの必要性や選び方をご紹介します。
母乳パッドとは、どういうもの?
授乳中の母親にとって母乳パッドは、母乳漏れを防ぐ大切なもの。母乳パッドには、主に使い捨てタイプと布タイプの2種類があります。また、ひとつひとつにさまざまな工夫がなされているため、自分に合ったものを選ぶことも可能です。
母乳パッドのメリットは?
母乳パッドは、乳首の保護と母乳漏れを防ぐ役割があります。おっぱいが張ってくると授乳前でも母乳が染み出てきたり、授乳中は反対側の乳首から母乳が出てしまったりすることもあります。下着を母乳でぬれたままにしておくのは不衛生ですよね。母乳パッドはそんな母乳漏れで下着がぬれるのを防ぎます。吸水性が高いため、タオルなどを使用するよりも高い効果が期待できるというメリットもあります。母乳の漏れ方には個人差がありますが、母乳パッドを身に付けることで、外出先などでも母乳漏れに気を取られずに済むため、安心できますね。
そして毎日赤ちゃんに母乳をあげているとママの乳首が切れたり、避けたりしやすくなり、下着との摩擦でさらに悪化してしまう可能性があります。そんな乳首を優しく保護してくれる役割もあるのが母乳パッドです。かぶれやムレを防ぐというメリットも兼ね備えています。
母乳パッドは、いつ頃まで必要?
母乳パッドの利用期間には、もちろん個人差があります。しかし、平均的には、早い場合で生後6カ月まで。遅い場合で1歳までというケースが多いといわれています。特に離乳食が始まる前から初期の4~6カ月頃は、赤ちゃんがたくさん母乳を飲むため母乳パッドの利用頻度が高いとされています。
母乳パッドを取り替えるタイミングはいつ?
母乳パッドは授乳が終わるごとに取り替えるのがおすすめです。ぬれた母乳パッドをそのままにしておくと雑菌が繁殖しやすく、肌が荒れたり、乳腺炎になったりする可能性があります。また、汗と混ざると雑菌だけではなく不快なにおいも発生します。不衛生な状態が続くのは、ママにも赤ちゃんにもよくありません。赤ちゃんの口が触れる部分なので、こまめに取り替えて清潔に保ちましょう。
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母乳パッドはどのように選べば良い?
母乳パッドは、使い捨てタイプと布タイプがありますが、自分が母乳パッドに何を求めるかで、どちらを選択した方が最適なのかが分かるようになります。母乳パッドの選び方に迷ったときは、使い捨てタイプと布タイプの特徴をよく知ったうえで、決めると良いでしょう。
シンプルさを重視するなら、使い捨てを
使い捨てタイプの母乳パッドは、その名の通り、一度使うと捨てることができるので、手間がかからずに母乳パッドを利用することが可能となります。シンプルな使い捨てタイプは、育児や家事で忙しく、母乳パッドのケアが大変だと感じる方におすすめです。また、使い捨てタイプの母乳パッドは、衛生的だといえるため、同じ母乳パッドを使い続けることに抵抗がある方にも最適です。しかし、使い捨てタイプはどうしても常に母乳パッドをストックしておく必要があるため、コスト面は高くなりがちです。
コストを重視するなら、布タイプを
布タイプの母乳パッドは、一度購入すると長期的に使うことができるので、節約につながります。また、布タイプは肌に優しい素材を使用している場合が多いため、肌がかぶれやすい方にもぴったりです。ただ、布タイプは使用後には洗う必要があるため、外出先などでは手間がかかるというデメリットもあります。
使い捨てと布タイプを使い分けるのも可
母乳パッドの使い捨てタイプも布タイプも、メリットとデメリットがあります。しかし、両者は一方にはない特徴を持ち合わせていますので、ときと場合に応じて、二つの母乳パッドを使い分けることで、より利便性が良くなるかもしれません。例えば、取り替えに不便な外出先では、使い捨てタイプを。また、洗う手間はかかっても肌に負担をかけたくない方は、自宅では布タイプを選ぶことも良いでしょう。このような工夫をすることで、両者のデメリットを補い合い、母乳パッドを快適にストレスなく使うことができるようになります。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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