PTA業務アウトソーシングサービスの課題
時代の流れと共に、昔とは異なる分野でのサポートが必要になってきているPTA。今後もサービスの拡大をしていく中で、どのような課題があるかを考えてみましょう。
人々が集まる機会をどう作り出すか
忙しい現代社会に沿ったサービスとして効率化を重要視しているPTA業務アウトソーシングサービスですが、効率化を進める中で人との関わりが少なくなるということが懸念されています。外注すると人が集まる機会が減り、関係性を築くことが難しくなるという側面はあるので、これらをどう作り出していくかが課題となっています。
地域との密接な関わりを増やしていく
「効率化」を考えれば、地域と密接に関わりながら集まって話をする機会は当然減ってしまいます。>特に、新型コロナウイルスの影響で、以前よりも大人数で集まることが難しくなった現在では、外注と効率化によって人々の集まりたいという気持ちに蓋をしてしまう可能性もあるのです。そのため、いかに地域との密接な関わりを増やしていくかという部分も課題として挙げられそうですね。
効率化と非効率化のバランス
先ほども触れましたが、効率化だけを推し進めてしまうと、必要な人との関係性も気薄になってしまいます。PTA活動の全てを外注すると、このような課題が浮き彫りになる可能性も高くなるのです。こうした中で、いかに効率化と非効率化のバランスをとり持続可能な活動を展開するかが、今後の大きな課題と言えるでしょう。
おわりに
PTA活動は、昔から日本で続けられている保護者活動です。しかし、働き方が変化し、家族形態も多様化する中で昔ながらのやり方を続けることは、保護者の大きな負担になると言われています。そこで、救世主として誕生したのが「PTA業務アウトソーシングサービス」です。今後も、効率化によって失う可能性のあるものにも目を向け、持続可能な活動を提案してくれることを期待したいですね。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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