三人の子育てをしながら2015年保育士資格を取得し、モンテッソーリの保育園に勤務。 リトミックや全身を使ったアートなどが得意。自身の子育て経験を生かしながら、保護者の気持ちに寄り添った保育を目指している。保育記事監修者プロフィール:池田美樹 先生
共働き世帯が増える中、保育園にお子さんを預けているご家庭も多いでしょう。保育園は幼稚園と違って、お昼寝の時間が設けられている園がほとんどです。保育園でしっかりお昼寝をしてしまうため夜なかなか寝てくれない、荷物がたくさんで困る、というご家庭もありますよね。今回は保育園のお昼寝事情をお話しします。
幼稚園にお昼寝はないのに保育園にはなぜあるのか?
幼児を預かる幼稚園と保育園ですが、それぞれに大きな違いがあります。その違いがお昼寝の有無にも関係しているのです。
幼稚園と保育園の機能の違い
幼稚園は「学校教育法」に基づく学校で、管轄は文部科学省です。保育時間は大体9時から14時まで。「幼稚園教育要領」という教育課程に基づき、遊びを中心にした教育を行います。保育時間が14時までなので、幼稚園ではお昼寝時間を設けていません。
保育園は子どもたちが「生活」をする場で「児童福祉施設」のひとつ。管轄は厚生労働省です。保育時間は大体8時から17時までで、幼稚園と比較すると長くなります。家庭で生活するときお昼寝をするように、保育園で長時間過ごす子どもたちにもお昼寝の時間があります。またお昼寝をすることにより、午後もスムーズに活動できるようなねらいもあります。
受け入れる年齢の違い
保育園は、園によって異なりますが0歳児から小学校就学前までのお子さんを預けることができます。乳児のときから毎回しているお昼寝が習慣化して、年長になってもその時間になると自然と眠くなるお子さんが多いです。
それに対して、幼稚園は3歳になった次の4月から入園でき、小学校就学前までのお子さんが通うことができます。3歳を過ぎるとお昼寝を必要としないお子さんが多くなることから、多くの幼稚園ではお昼寝の時間を取る必要がないと判断されています。
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お昼寝があると困る!
お子さんに体力がついてくると、お昼寝をすることに対して困ると感じる保護者が増えてきます。
夜、なかなか寝てくれない
3歳を過ぎると体力がついて、お昼寝をしなくても一日過ごせる子どもも多くなります。保育園でお昼寝をしてしまうと、夕方迎えに行った後も元気いっぱいで、夜になってもなかなか寝てくれない、ということが起こるのです。就寝時間が遅くなれば朝もなかなか起きられない、という悪循環に陥るご家庭もあるでしょう。
小学校からはお昼寝がないのに大丈夫?
年齢が上がって小学校入学を意識し始める頃になると、この心配をする保護者の方も多いです。給食を食べた5時間目に眠くなってしまっては困りますよね。
しかしこれについては、多くの保育園では、年長さんに対して小学校入学のための準備をしてくれているようです。その準備の一つとして、お昼寝を段階的に減らしていき、冬休み明けごろからはお昼寝をしないなどがあります。通っている保育園に問い合わせてみてくださいね。
荷物が多くなる
お昼寝のためのシーツやかけ布団は保護者が用意しなければなりません。週末には洗濯のため持ち帰り、月曜日にまた持っていくので荷物が多くなります。きょうだいを預けているご家庭はさらに大変ですよね。雨だとテンションが下がる…なんて声も。
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40代前半。15年間の義両親同居のモラハラ生活を経て離婚、現在は15歳の長男と10歳の次男と3人で暮らしています。子どもたちにはそれぞれ特徴のちがう発達障害があります。離婚後、保育士資格を取得し、いかに自立していくかを模索中です。
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