上手に触れ合う「愛情あるマザリング」とは
マザリングが子どもの成長・育児中の母親や周囲へ与える影響を理解したところで、「上手なスキンシップの取り方」とはどのようなものなのでしょうか。子どもが愛情を感じやすい、具体的なマザリングの方法をいくつかご紹介します。
「オーバーリアクション」で褒める!
子どもは母親から褒められることで、心の満足感を得て自信をつけていきますが、特に3歳くらいまでの子どもは、褒められていることを「えらいね」「ちゃんとできたね」等の言葉というよりも、母親の「表情」や「声のトーン」から実感します。いつもより高い声・飛びきりの笑顔で抱きしめるというようなオーバーリアクションで褒めてあげるようにしましょう。
睡眠時間もスキンシップ「添い寝」
添い寝は、母親も子どももお互いの心臓の鼓動や体温を感じることができる、絶好のスキンシップの時間です。母親と子どもの深い睡眠に入るタイミングや夢を見るタイミング、覚醒反応等の睡眠リズムが似てくるともいわれており、添い寝することによって、双方が落ち着いて眠ることができるというメリットもあります。新生児期を過ぎたら、成長に合わせた絵本を選んで読み聞かせをする等の寝かしつけも加えると、睡眠導入から睡眠にかけてより濃密なスキンシップの時間をすごせるでしょう。
バスタイムは「直接触れ合いリラックス」
忙しい日常で、お風呂は子どもとゆっくり向き合える空間をつくりやすい貴重なスキンシップの場です。子どもがまだ小さいうちは、お肌も繊細なのでスポンジ等を使わずに、母親が手で直接せっけんを泡立てて身体を洗ってあげるとよいでしょう。直接肌に触れることで子どもとのスキンシップがとれる他、肌トラブルなど身体の変化にも気づきやすいメリットもあるのです。
おわりに
乳幼児から幼少期に蓄積された「スキンシップ」の効果は、一生続くといわれています。ゆっくりと子どもと向き合い、触れ合う時間が多くとれるに越したことはありませんが、仕事や家事で忙しい場合には「1回5分」でもいいので、意識してスキンシップの時間をとるようにしてみてはいかがでしょうか。短い時間でもスキンシップを継続することで、愛情深いマザリング効果が期待できるはずです。
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