勉強する意味を伝えるときの注意点
「勉強する意味」について専門家の先生の言葉を参考に伝えてもよいですし、親自身が感じていることを子どもに伝えてもよいでしょう。子どもが納得する答えを一発回答できなくてもかまいません。その際、次のようなことに気を付けましょう。
ごまかさずに親子で一緒に考える
最初に述べたように「余計なことを考えずに勉強しなさい」はNGです。「勉強する過程そのものが勉強する意味」という言葉を実践してみましょう。親もわからなければ素直に「難しい疑問だね」と答えてもいいのです。親子で勉強する意味について一緒に考える時間は、とても大切です。
また、親の立場で意見を述べるとき、「あくまで私の意見」であることを忘れずに子どもに伝えましょう。「勉強をするのは思考力を身に付けるためだ」と断定すると、子どもは納得していなくてもそれ以上考えることをやめてしまう恐れがあります。
点数ばかりを物差しにしないこと
学校では、一定期間学習をすると、どれぐらい定着しているか確認するためにテストがあります。点数はテストを行った時点での定着度=理解度を測るものですが、それは「テストを行った時点でのもの」に過ぎません。
大切なのは、点数という結果をもとに足りなかった部分を補い、次に活かすことです。結果を評価するとともに分析し、次に進むというプロセスを子どもに示すのが教師や親の役割です。点数よりも、次に向かって努力しようとする子どもの意欲を見てあげましょう。
おわりに
子どもが勉強することに疑問を持ったとき、多くの親は言葉につまるのではないでしょうか。そんなとき、ごまかしたり決めつけたりせず、一緒に考えるスタンスが大切です。専門家の方々の言葉を伝えても、すぐに子どもは納得できないかもしれませんが、自分なりの答えを出すヒントになってくれるかもしれません。
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企業取材や社史制作をメインに、子供の出産を機に教育や会計などの記事も手がけています。家族は小学生高学年の娘、夫。関心事は教育やライフプランのことなど。「これからの時代を生きるために必要な力って何?」をテーマに、日々考えています。
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