保育園の待機児童問題は表面化されていますが、学童保育でも同じような問題が発生しているのをご存じでしょうか?共働きでも母子家庭のフルタイム勤務でも、学童保育の審査に落ちてしまうこともあり得るのです。ここでは、学童に落ちた際の子どもの預け先をどうするのかについてお伝えします。
なぜ学童に落ちたのか?審査基準を知ろう
学童保育は小学校1年生から小学校3年生の生徒を対象に、放課後の面倒をみてくれる施設となります。現在では小学校3年生以降も対象になっていますが、自治体によってばらつきがあると言われています。働く親にとってはありがたい施設ですが、学童に入るにはどのような審査基準があるのを知っておきましょう。
学童にはどのような審査があるの?
学童保育を受けるためには、単純に申請をすればOKというわけではありません。自治体によって違いはありますが、多くの場合は書類審査と面接を行っています。書類審査については家庭がどのような状況なのかを知る調査票、親の就労環境を知るために必要な就労証明書を提出してくださいと言われることがほとんどです。就労状況や家庭環境によっては審査の基準に達していないとされ、書類審査で落ちたという人も多いようです。
どのような家庭が学童の審査対象なのか
学童保育は誰でも利用できるというわけではなく、きちんとした対象が設定されています。ひとり親家庭、両親ともにフルタイム勤務、子どもが10歳未満の家庭は、優先的に審査されます。そのため、親のどちらかが時短勤務をしている、子どもの世話をしてくれる人が近隣にいるなどの状況であれば、審査に落ちる可能性が高くなってしまいます。書類審査以外にも面接で落ちたという人も多く、気を緩めることはできません。
学童保育の申請期間や申し込み方法
自治体によって申請期間は違いますが、11月〜3月頃と考えてよいでしょう。早いところでは夏あたりから申し込みを開始している場所もあるので、お住まいの自治体ホームページで確認してみてください。必ず時期が近づくとお知らせに明記されます。書類審査には必要書面も多いので、しっかりチェックして早めの準備が大切です。申し込み方法は希望の学童に直接申込書を取りに行く場合が多いため、住所の確認も必須になります。
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学童に落ちた。そんな時の子どもの預け先
学童に申し込みをしたけれど、落ちたということはよくある話です。そんな時、実際に子どもをどこに預けたらいいのだろうと親は非常に悩みます。まだ1人で留守番ができない子どもの場合はより心配になるものですが、以下にその対処法をご紹介します。
民間企業が運営している学童を検討
頼れる親戚や知人もいないという場合は、まず民間の学童保育を利用できないか検討してみてください。自治体や公立で運営されている学童より保育料が高いことはデメリットですが、保育時間が長い、勉強を教えてくれる、夕食が出るなどのメリットもあります。問い合わせてみて損はありません。利用前にはスタッフの人数が十分か、休校日の対応はどうか、利用している子どもの雰囲気はどうか、などをよく見極めてから施設を決めるようにしましょう。
習い事を複数入れていき時間を埋める
習い事をしていると時間を埋めることができますし、子どもも他の友達や先生と過ごすことができるので安心です。時間管理ができるという意味合いでも、しっかり見守ることができます。英語や塾、ピアノなど最近では低学年から学べる習い事がたくさん増えてきているので子どものためにもなりますし、学童に落ちた時の対処法としても非常に便利です。送迎をする習い事も増えているので、ママ友から聞いてみる、自身で情報収集するなどしてみましょう。
ファミリーサポートで乗り切ろう
あまり聞きなれない制度かもしれませんが、ファミリーサポートという制度が自治体それぞれに設けられています。ファミリーサポートとは会員制サービスで、子育てを応援したい人と子育てを応援してほしい人が繋がるようにするシステムです。利用したいときは、アドバイザーにマッチングをしてもらって相性が良さそうな人に依頼をすることとなります。サポート会員は約50代から60代の子育て経験者が多く、講習を受けていることがほとんどなので安心して任せることができます。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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