ある日突然「サンタさんは本当にいるの?」と子どもに言われたら、大人はどう答えてあげるべきでしょう?できればずっとサンタさんがいると無邪気に信じていてほしいけれど、お友だちや兄弟からの話や、テレビなどから真実を知ってしまう時が必ずやってきます。いつ「その時」が来ても慌てないように、対応を考えておきましょう。
サンタクロースについて詳しくなろう!
サンタクロースがどこで生まれたのか?どんな人なのか?どこに住んでいるのか?大人でも知らないことがたくさんあります。あいまいな答えでごまかしてしまうよりも、一つでも正確な知識を子どもに話してあげられると良いですね。
サンタクロースの起源を知ってる?
サンタクロースは、4世紀ごろに小アジア(現在のトルコ)のミュラというところで司教をしていた聖ニコラスであると言われています。ある貧しい家族の話を聞いた聖ニコラスは、ある夜その家の煙突から金貨を投げ入れました。その金貨が、暖炉の近くにあった靴下の中に偶然入ったというエピソードから、クリスマスに靴下をつるしてサンタクロースからのプレゼントを待つという習慣が生まれたと言われています。
クリスマスとサンタクロースの関係は?
聖ニコラスが亡くなったあと、命日の12月6日は聖ニコラス祭がおこなわれ、オランダ、ベルギーでは子どもたちへプレゼントを贈る習慣ができました。18世紀ごろ、聖ニコラスの伝説と子どもたちへプレゼントを贈る習慣は、北米に移住したオランダ人によってアメリカに伝えられました。その後、生まれたばかりのキリストに三賢者が贈り物をしたというエピソードと結びつき、サンタクロースがクリスマスにプレゼントを配るという習慣がアメリカに広まったと言われます。オランダ語で聖ニコラスは「ジンタークラース」と言い、それがアメリカに伝わって「サンタクロース」になりました。
サンタクロースはどこに住んでる?
サンタクロースは、深い雪に覆われた白銀の世界で暮らしているイメージがあります。しかし、それが実際どこなのかはっきりとはわからず謎に包まれています。世界各国それぞれの解釈に基づいて定められ、北極、フィンランド、スウェーデン、ノルウェー、グリーンランドなどが代表的なところで、世界的に広く知られています。
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絵本でサンタクロースの秘密を探る!
クリスマスやサンタクロースをテーマにした絵本はとてもたくさんあります。中でもサンタクロースの秘密に迫る絵本は人気があり、子どもたちも興味津々です。それらの絵本をヒントにお子さまにお話ししてみてはいかがでしょう。
サンタクロースっているんでしょうか?(偕成社)
このお話は、100年以上も前の実話です。8歳の少女の「サンタクロースって、いるんでしょうか?」という質問に、アメリカのニューヨーク・サン新聞の社説が答えました。この絵本は、その社説を翻訳したものです。小さな子どもには少し難しい内容ですが、親が読んで感じたことを子どもに伝えてみてはいかがでしょうか。
サンタクロースってほんとにいるの?(福音館書店)
2人の子どもがお父さんと一緒にお風呂に入りながら、サンタクロースについてあれこれ質問をします。お父さんの短い答えの中に、大切なことがたくさん詰まっている、そんな印象の絵本です。「子どもの欲しいものがわかる人だけがサンタになれるんだよ。」お父さんの言葉がサンタクロースの本質をうまく表しているのではないでしょうか。
あのね、サンタの国ではね・・・(偕成社)
この絵本は、サブタイトルにもあるように「サンタクロースの1年のくらし」について描かれています。クリスマスイブに子どもたちへプレゼントを届けるために、サンタクロースやトナカイが1年かけて準備をしている様子がわかります。お子さまと一緒にページをめくれば、「へぇー」「ふぅーん」と、親子で楽しめる内容です。
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小学生と高校生の2人の男の子の母です。海の近くに住んでいます。
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