二大甘やかしシーン別の対策案
就学前の子どもに対する祖父母の甘やかしで問題になるのは、「間食」と「物品の買い与え」が多いようです。同居・別居にかかわらず、こうした行為が手軽なせいもあるのでしょう。親としては譲れない一線であると同時に、コントロールしやすい部分でもあります。上手に対処して祖父母といい関係を築いてください。
ごはんの前のおやつと甘いもの
これは親としての本能なのでしょうか。なぜか祖父母は食べ物を与えたがります。ごはんの前のおやつや、お風呂のあとの甘い飲み物、まだ食べさせたくないチョコレートなど、家ではなるべく控えているものが多いですね。これに関しては、まず「虫歯の危険」を訴えて控えてもらう科学的アプローチが王道です。お料理上手な祖父母なら、「昔ながらのおやつは身体にいいんですよね」とお芋やお餅など、第3の食事的な間食を用意してもらう手もあります。子どもには、禁止のルールよりもプラスのルールを設定するのが効果的です。「食べてもいいけど歯を磨く」、「おやつのあとのごはんでは嫌いなものもひとつは食べる」など、最終的にはやったら褒められるプラスルールがあれば、甘やかしがただの誘惑にならずにすみます。
たくさんのおもちゃや洋服
ものを買って与えるということは、お金さえあれば簡単なことです。まずは「お金で買えないものを与えてやりたい」ということを訴えてみましょう。「ものより思い出」というのはどこかできいたようなフレーズですが、人生の終盤に向かっている世代にとってはしみじみと響きます。
王道ですが、クリスマスや誕生日などの特別なイベントだけにしてもらうよう、お願いするのも大事です。「プレゼントもたまにじゃないとありがたみが薄れますよ」と訴えてください。それでも買われてしまう場合は、家での管理を徹底するしかありません。「片付けないおもちゃは出さないよ」とルールを決めましょう。
おわりに
祖父母の甘やかしは、子どもの逃げ場として、または薬として機能することもあります。ただしそれは両親が信念を持って子育てしていることが前提です。夫婦間の意見は統一し、子どもや祖父母と向き合ってください。子どもは成長する過程で何度も価値観を作り替えていきます。どれだけ甘やかされても、両親の言うことに理があれば、必ずわかるときが来ます。
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子どもたちも大学生になり、自分の子育てはひと段落。保育士として、地域のコーディネーターとして、子育て支援・子ども支援にかかわっています。ゆる~く子育て楽しみましょう!
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