あなたのお子さんは「ネッ友」がいますか?
生まれた時から身近にインターネットがあった子どもたち。大人が思うよりも簡単にインターネット上の、リアルとは違うもう一つの世界に友達を作ります。ネッ友という存在自体を危険視する親もいれば、ネット上で会話するぐらいならと容認する親もいます。
しかし、ネッ友に会いたいと言われたらどうしますか?そもそもネッ友は子どもにとって必要なのでしょうか?
小学生の「ネッ友」どこで出会う?
一昔前は「ネッ友」ではなく、中高生の「メル友」という存在が親を悩ませていました。そして、ネッ友も「出会い系サイト」で知り合う、特殊な知り合いという印象でしたね。
しかし、今や小学生でもネッ友がいる時代です。子どもたちはどこでネッ友と知り合うのでしょうか?
ゲームとSNSで出会うことがほとんど
ニフティキッズの「“ネッ友”に関する調査レポート」によると、小学生の53%にネッ友がいるという驚くべき結果がわかりました。
そして、そのうち57%がゲームをきっかけに知り合ったとしています。
その内容は、コロナ禍の休校中に人気だった『あつまれ どうぶつの森』や『スプラトゥーン2』のほか、スマホで遊べるアプリゲームなど。その他、LINEやTwitterなどのSNSが多く、少数意見としては「Scratch」やネット掲示板などがネッ友との出会いの場となっていることが分かりました。
親世代よりも気軽で手軽な付き合い
大人はどうしてもネットで友だちと知り合うことに抵抗感があります。顔も声も、言っていることも嘘かもしれないと疑ってしまうためです。
しかし、同じゲームをプレイしている同年代の子とネット上で会話をすることに、子どもたちは特に疑問がありません。むしろ学校の友達などリアルな友だちよりも気楽にコミュニケーションがとれるので、居心地が良いのでしょう。
また、自分が嘘をつく必要性を感じないため、相手も嘘をついているわけがないと思っているのかもしれません。
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ネッ友の存在、親は許す?許さない?
自分の子どもにネッ友がいると知った時、親としてはどうすべきでしょうか?やはり、まずは「犯罪に巻き込まれないか」などの心配があるかと思います。
しかし、それを理由に許さないというのも横暴です。まずは、親子で価値観の共有をしましょう。
子どもにネッ友がいるか把握できているか
そもそも、子どもにネッ友がいるかどうかきちんと把握できているでしょうか?ゲームで出来たネッ友なら、把握しやすいかもしれませんが、SNSとなると子どもが申告してこない限りは難しいと思います。
内閣府の調査によると、小学生の保護者の96.5%が子どものインターネットの管理を行っているとしています。
しかし、この内でフィルタリングを使用しているのは22.5%のみで、73.7%が大人の目の届く範囲で使わせているという管理方法でした。
これでは、実際に子どもがどのようなアプリを使って、何をしているのかは把握できないのが実情だと思います。親の知らないうちにネッ友がいたという状況は、なるべく避けたいですね。
頭ごなしに否定をするとリスクも
前述した通り、ネッ友に対する意識が親と子で大きく異なります。親にとっては「ネッ友は信用ならない人物」であっても、子どもにとっては当たり前の存在です。
むしろゲームなど趣味の空間で知り合ったネッ友は、リアルな友だちよりも会話が弾む居心地の良さがあります。そのようなネッ友を話も聞かずに否定すると、子どももかたくなになってしまいます。
そもそも、友だちに対して付き合いを「許す」か「許さない」と親がジャッジすること自体、子どもには理解できないかもしれません。面倒くさがって、ネッ友の存在を隠してしまうリスクも。まずは子どもの話を聞きましょう。
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元IT系企業勤務。現在はフリーランスのデザイナーである夫の会社でWebサイトの構築、運営やライティングをしています。ゆる受験で私立中高一貫校に通う長女、ガチお受験で私立小学校に通う次女、そして幼稚園に入園する三女の三姉妹のお母さんもしています。
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