子育てにおいて必要なものはさまざまありますが、特に必要度が高いのがフォローアップミルクです。このフォローアップミルク、通常の牛乳とは異なります。ここでは、フォローアップミルクの代わりに牛乳をあげてもよいかどうか、これらの二つの違いはどこにあるのか?といったテーマについて、ご紹介します。
フォローアップミルクとは何?
フォローアップミルクとは、どのようなものなのでしょうか?フォローアップミルクは、基本的に3歳頃までの子どもに与えるべきミルクで、早ければ生後9カ月頃から利用することが可能です。ベビー用品のコーナーなどを見てみると、フォローアップミルクが陳列されているのを見かけることでしょう。
フォローアップミルクの成分とは
フォローアップミルクの成分は、一般的な牛乳とは異なります。乳児用のミルクと違い、フォローアップミルクは赤ちゃんに必要な栄養が補助的に取り入れられるように配合されているミルクとなります。
フォローアップミルクについて、よく勘違いされるのですが「これだけで赤ちゃんが育つ」といった性質のものではありません。フォローアップミルクは、離乳食などを1日に3度食べることができる段階になって初めて、与えるべきミルクとなっています。そのため、まだ離乳食に進んでいない状態でフォローアップミルクを与えるのは控えましょう。
育児用ミルクとは違うの?
育児用ミルクとフォローアップミルクを混同される方もいるかと思いますが、育児用ミルクとフォローアップミルクは別物です。育児用ミルクや乳児用ミルクと呼ばれるタイプのミルクは、赤ちゃんのうちでも特に小さい頃に、そのミルクだけで栄養補給ができるように配合がなされたミルクとなっています。育児用のミルクが必要な時期に、フォローアップミルクを与えるのは適切ではありません。
フォローアップミルクの使い方
フォローアップミルクは、どのようにして飲ませればよいでしょうか?原則的にフォローアップミルクの切り替えのタイミングは離乳食をちゃんと1日3回食べるようになってからとなります。目安としては満9カ月以降となるでしょう。特に哺乳瓶などを使う必要はありません。ストローの付いたカップで飲ませるのもOKで、場合によってはコップに入れて飲んでもらう方法でもよいでしょう。このあたりは、赤ちゃんの好みや嗜好(しこう)に合わせて、飲み方を工夫するとよいでしょう。赤ちゃんにストレスなく、フォローアップミルクを取り入れられるようにしてあげてください。
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フォローアップミルクは牛乳で代用できる?
ところで、フォローアップミルクを一般的な牛乳で代用することはできるのでしょうか?フォローアップミルクの陳列棚を見てみると、思わず驚いてしまうくらい割高だというケースもあるでしょう。そのため、牛乳で代用することを必要とするケースもあり得ます。以下に、フォローアップミルクと牛乳の違いについてお伝えします。
販売元 | 商品名 | 価格 |
和光堂 | フォローアップミルク ぐんぐん 300g | 830円(税抜) |
森永乳業 | チルミル エコらくパック 800g | 1710円(税抜) |
明治 | ステップ らくらくキューブ 16袋 | 1505円(税抜) |
フォローアップミルクと牛乳の違い
一般的な牛乳は、タンパク質や脂質などが豊富に含まれています。その部分を比べて見てみると、フォローアップミルクは牛乳と異なり、人工的にビタミンや葉酸、鉄分などが多く含まれているという違いがあります。
これは、一般的な牛乳はあくまでも「自然のもの」であることに比べて、フォローアップミルクはサプリメントのような位置づけで、成分や栄養を補給することを目的として販売されています。赤ちゃんは食事だけでは必要な栄養素を補いきれないので、フォローアップミルクによる栄養補給が必要になります。
フォローアップミルクは牛乳で代用可能?
フォローアップミルクを牛乳で代用することは、決して不可能ではありません。しかし、栄養補給のバランスを考えるのであれば、やはりフォローアップミルクを利用したいところです。
ただし、離乳食などを一日三回しっかりと摂取できている赤ちゃんであれば、フォローアップミルクでわざわざ栄養補給をする必要がないケースもあります。離乳食の方で問題なく栄養補給ができていれば、牛乳でも問題はありません。
鉄分に気を付けてあげれば代用も可能
フォローアップミルクの栄養成分の中でも、特にフォーカスされるべき存在が鉄分です。一般的な牛乳だと、鉄分が不足しがちとなります。鉄分に関しては離乳食の方でも気を配っておかなければ、満足に補給することができません。鉄分にさえ気を付けてあげれば、フォローアップミルクを牛乳で代用することも可能だと言えるでしょう。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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