食育なら聞いたことがあるけど、花育って何だろう?そう思っている方は多いかもしれません。花育は、農林水産省によって平成19年に花育活動推進方策が掲げられた、国が推奨する活動なのです。さらに、子どもはもちろんですが、親にとっても、祖父母世代にとってもメリットがあります。こちらでは、花育について具体的な活動方法も併せてご説明します。
花育とはどのような活動のことなの?
花育とは、日々の生活の中で花と触れ合う機会が少なくなってきている今、花や緑などを身近に感じ親しんだり、育てたりすることで、優しい気持ちや美しさを感じ取る気持ちを育てる活動のことです。近年、命の大切さを学べる活動として注目されています。
花育の活動の意義ってどういうこと?
農林水産省では、花育の意義を提示しています。それによると、幼児や児童を対象としていて、やさしさ・美しさを感じる情操面での向上をはかり、農業と接することのできる機会を体験教育として与える、花を介して世代間の交流を促進したり、地域コミュニティーを再構築したりすることにつなげる、日本の四季を通じ、日本の自然の花を楽しみ、花文化の継承が期待できる、を挙げています。
花育の活動はどんな効果があるの?
まず、花という命を扱うことによって感謝の気持ちを育て、花に適した扱いかたを学び、それを施すことで相手に適した行いをするという優しい気持ち育てます。さらに、花を育てるために工夫することは探究心や創造力を育み、大勢で活動する場合は人とのつながりを作り、広げます。また、小さい頃から花に親しむことで、子供だけでなく、家族、地域の人々への波及効果への期待できるのです。
花育の効果
感謝する気持ちを育む
身近な花や緑に親しむことによって生命あるものに触れる感動を体験し、植物との関わり方を学びます。
それは自己と他者との立場・あり方を学ぶことにつながり、花や緑の外観に関心を持つだけでなく、花や緑を大切なもの、愛おしいもの、かわいいものと思う気持ちを育みます。
このことは花や緑の存在が人に与えてくれるものの大きさを感じ感謝する気持ちにつながります。やさしい気持ちを育む
花や緑の価値を知り、それにふさわしい扱いが出来る感性と方法が身につく効果が期待できます。
花や緑に関わる中で、花や緑を介して人と自然との関わり、生命あるものへのやさしい気持ちを持つことができれば、子供たちにとって花や緑を知ること以上の価値が得られます。探求心や創造力を育む
植物の栽培を通じて、育てるため、楽しむための創意工夫をして創作の喜びを感じ、豊かな想像力を育てます。人とのつながりを作り、広げる
普段の生活ではあまり機会が多くない、高齢者や花と緑の専門家との共同作業は、新しい発見や人とのつながりを作り、広げるという効果が期待できます。子供を取り巻く人たちへの波及効果
幼児、児童期の花や緑とのさまざまな関わりは、子どもだけでなく、家族や近隣の人々にも影響が及び、結果的に多くの方が花や緑に関わることにつながります。
どんなことが花育の活動になるの?
一般的な花育の活動は、学校、地域などでフラワーアレンジメントや花壇作りや栽培などです。参加者も乳児、幼児から、高齢者まで広い世代が同時に活動可能というメリットがあります。また、団体で活動するものでなくても、個人でも日常の中でできることはたくさんあります。どんなことができるのか、次から具体例を挙げて紹介していきます。
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家庭でもできる花育はあるの?
花育は、わざわざどこかへ出掛けて活動したり、花育に関する講座や活動に参加したりしなければできないというものではありません。家庭の中で花育につながるものをうまく活用することで、無理なく花育を取り入れることができます。
家族で楽しめる花育 ガーデニング
花育と聞いて、ガーデニングを思い浮かべる人も多いと思います。ガーデニングは、家族みんなで楽しめる花育になります。季節ごとに咲く花を調べて植えれば、知識が身に付きますし、花壇の一角を子どもに任せることで、計画性や創造力、責任感を育てることができます。また、家族みんなでひとつのものを作り上げることで、コミュニケーションが増えたり、強い一体感を抱くことができたりするので、おすすめです。
育てる花によっては食育にもなります
花育は、何も花だけに限られることではありません。花を育てた後に食べられる実がなる植物を育てれば、花育と食育を同時にすることができます。花を咲かせるまでの過程では、計画性や創造力を、花が咲いた後には、どのようにして食物が得られるのかを実際に見て感じることができます。長い時間をかけようやく口にすることができる、という過程も体験できるので、一石二鳥です。
花育かるたや花のぬり絵などの活用
花育の活動には、花に関する知識を得ることも含まれています。そこで役に立つのが花育かるたです。読み札は花の名前や花の特性や産地などいろいろなアプローチができるようになっています。市販品を活用してもいいのですが、お花のぬり絵を作って、自分たちで色をつけ名前等を書きこむことなどすれば、情操面の向上も期待できますよ。
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3歳の男の子の母です。毎日振り回されています。
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