5歳になると、身の回りのことはほとんど自分でできるようになってきます。歩くスピードも速くなり、スキップやケンケンなど複雑な動きもできるようになります。
人との関わりが増えることで相手の気持ちを考えられるようになり、我慢することを覚え、精神的な成長も感じられます。読める文字も増えて、子どもがより一層絵本に親しみを持ち始めるでしょう。
ここでは読書の幅がさらに広がるこの時期だからこそ絶対外したくない、定番の絵本をご紹介します。
どんな絵本を選べばいいの?
幼稚園やお稽古事など活動の場が広がってくると、自分たちでルールを決めてお友達と遊んだり、先生の注意を聞いたりと家族以外との関わりも増えてきます。想像力も豊かになり、相手の気持ちを読み取って感情移入できるようになります。
そこで今回ご紹介するのは、登場人物の気持ちやストーリーの展開など、想像を膨らませながら楽しめる10冊の絵本です。
これだけは読んでおきたい定番の絵本10選
あいうえおうさま(文・寺村輝夫、絵・和歌山静子/理論社)
「あ」から「ん」まで、語呂のいいリズミカルな言葉で王様のお話が広がります。「あ」のページでは「あ」から始まる、短い4行の文章に「あ」の付く「アサガオ」や「雨」「アリ」の絵が描かれています。
少しおっちょこちょいな王様の、愉快なお話は笑いどころ満載。50音を覚えた子どもからこれから学ぶ子どもまで、皆で声に出して楽しめる言葉遊び絵本です。
ずーっとずっとだいすきだよ(文と絵・ハンス・ウィルヘルム、訳・久山太市/評論社)
愛犬の死を通して大切な存在との別れをテーマにした絵本です。主人公の男の子と犬のエルフィーは小さいときからいつも一緒でした。ある朝、年を取って動けなくなったエルフィーは死んでしまいます。
家族みんなが悲しむ中、男の子は毎晩エルフィーに「ずっとずっと大好きだよ」と言葉で伝えていたことの大切さに気がつきます。作者の柔らかな絵が優しく心を包んでくれます。
おしいれのぼうけん(文と絵・ふるたたるひ、たばたせいいち/童心社)
さくら保育園にあるこわいもの。1つは押し入れ、もう1つはねずみばあさんです。お昼寝の時間にけんかをして先生に押し入れに入れられてしまったさとしとあきらは、暗い押し入れの中で恐ろしいねずみばあさんに出会います。
2人は無事に押し入れから出してもらえるのでしょうか。迫力あるねずみばあさんの絵にもご注目ください。
合わせて読みたい
おしゃべりなたまごやき(文・寺村輝夫、絵・長新太/福音館書店)
とある国の、たまごやきが大好きな王様のお話です。にわとり小屋にぎゅうぎゅう詰めにされているにわとりたちを見てかわいそうになった王様が小屋の戸を開けると、にわとりが一斉に逃げてしまって大騒ぎ。
王様は逃げてきたにわとりに犯人の名前を兵隊たちにいわないよう言い聞かせますが、夕食に出た「めだまやき」がおしゃべりを始めます。鮮やかな色使いと大胆な構図が楽しい絵本です。
はじめてのおつかい(文・筒井頼子、絵・林明子/福音館書店)
主人公のみいちゃんは5歳の女の子。ある日ママから近所のお店まで牛乳のおつかいを頼まれます。「もういつつだもん!」とみいちゃんはおつかいに出掛けますが、途中で転んでしまったり、大きな声でお店のおばさんを呼ぶ勇気が出なかったり、なかなかうまくいきません。
アクシデントを乗り越えておつかいを終えると、心細く緊張した表情だったみいちゃんはすっかりお姉さんの顔に。おつかいデビューが近い子どもと一緒に読みたい1冊です。
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