中学生になると変化する人気職業
ここからは、参考に中学生を対象としたアンケート結果をみていきましょう。
ソニー生命保険株式会社が2017年4月に発表した「中高生が思い描く将来についての意識調査」から、将来なりたい職業ベスト3を男女別に見ていきましょう。
〈男子〉
1位 ITエンジニア・プログラマー(24・0%)
2位 ゲームクリエイター(20・0%)
3位 You Tuberなどの動画投稿者(17・0%)
〈女子〉
1位 歌手・俳優・声優などの芸能人(19・0%)
2位 絵を描く職業(漫画家・イラストレーター・アニメーター)(14・0%)
3位 医師(13・0%)
男子は今の時代を反映し、インターネットと接点の多い職業が上位にランクイン。「スポーツ選手」になりたい子は、実際にその競技に本格的に取り組んでいる子に絞られてきているのかもしれません。
女子は幼児・児童へのアンケートにも入っていた「芸能人」が1位。3位の絵を描く仕事の他、5位には文章を書く仕事が入っていて、クリエーティブな仕事も人気です。
1位は「エンジニア」と「芸能人」
1位は男子が「ITエンジニア・プログラマー」、女子が「芸能人」という結果になりました。中学校では2012年から技術・家庭科の授業でプログラミングが必修化され、中学生にとってエンジニアやプログラマーを身近な職業となっているようです。ゲームクリエイターもその延長線上にあると考えられます。
女子の1位は「歌手・俳優・声優などの芸能人」。AKBグループや人気声優の存在などが、「ひょっとして自分もなれるかも」と思わせているのかもしれませんね。
「You Tuber」人気急上昇、「公務員」も
男子で3位、女子でも10位にランクインしたのが、「YouTuber」と呼ばれる動画投稿者。投稿した動画を多くの視聴者が見ることで、広告収入を得ている人々のことです。今の中学生が小学生だったころには、絶大な人気を誇るカリスマYouTuberが登場し、「好きなことをして生計が立てられたらいいな」と憧れを抱くようです。
YouTuberのような「今までになかった職業(といえるかどうか微妙ですが・・・)」が登場する一方、「公務員」も根強い人気があり、男子6位、女子3位に入っています。女子にとっては、結婚や出産・子育てといったライフイベントを乗り越えながら働き続けることができる仕事としても人気です。中学校でのキャリア教育を反映していると考えられます。
おわりに
今回のアンケートを見てどんな感想をお持ちでしょうか? 子どもたちが描く将来の夢には、その時々の流行や教育のあり方が反映されています。「YouTuber」のように、親の世代にはなかった職業も登場しています。どんな夢であっても、親は子どもの夢を大きくふくらませてあげられるようなサポートをしていきたいものですね。
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企業取材や社史制作をメインに、子供の出産を機に教育や会計などの記事も手がけています。家族は小学生高学年の娘、夫。関心事は教育やライフプランのことなど。「これからの時代を生きるために必要な力って何?」をテーマに、日々考えています。
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