夫婦や家族のけんか中に、犬が間に入って仲裁をしてくれた! なんて話を聞いたことはありませんか? でもホントに仲裁してくれているのかな? 言葉の通じない犬だから、その習性からひも解いてみたいと思います。反抗期以外にも多感な子どもの成長過程に、家族に犬がいるとどんな良い影響があるのかもあわせて紹介していきます。
犬が仲裁役を買って出るってホント?
大昔から群れをなして生きてきた犬は、争いごとが大キライ!「群れ」と同じ機能をもつ「家族」の争いは、犬にとって大きな不安とストレスになります。「家族」の平和を守ろうと、自らけんかの仲裁役に立ち回るというわけです。
けんかの間に入っていってほえる
家の中でけんかをしているのに、知らんぷりなんかしている犬は、ほとんどといっていいほどいません。けんかしている最中に急に犬がほえてきた、なんてことはありませんか?? それまで部屋のすみっこでおとなしく座っていたはずなのに、けんかが始まったと思うと、スクッと立ち上がり間の位置に入ってきたり、優しくかんできたり、ほえてきたりと、関わりをもとうとしてきます。
実際に仲裁を意味しているのです
けんかはダメ! 直接的な争いになる前に、人と人(人と犬、犬と犬もあります。)の間に割り込み、自分が不快だと示す「カーミングシグナル」をしてきます。これは間に入りこみ、これ以上近づいたら怒るからね、と相手の行動にけん制を示すのです。前もって伝えて、不必要な争いごとを防ぐ効果があるそうです。また、緊張状態をほぐすための働きかけでもあるようです。
犬がけんかを仲裁しようとする理由
犬がけんかに敏感に反応する理由は、猫とは違い群れで生活し、仲間と共存共栄してきたからです。独りでは身を守りつつ食べていくことができないから集団で生活し、それを維持させていくために仲間同士の争いごとを避けようとする性質が本能的に残っているのです。犬にとって集団である「家族」の中で、人間同士があまりにも近づきすぎたり言い合いしていたりすると、仲間割れの危機があると感じて、「やめようよ」と仲裁してくれます。
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犬が家族にいると愛情深くなる!
愛情深い人は心がおだやかで物腰がやわらかいです。そんな人はどこへ行っても好かれ、たとえ突き出た才能がなくても、その優しさでなんでも乗り越えていけたりしますよね。では、なぜ犬といると愛情深くなるのでしょうか?
犬と接していると、無償の愛に気が付く
犬は飼い主に対し、絶大な信頼のもと、無垢(むく)な愛をそそいでくれる生き物です。その純粋さはなかなか普段の人間関係では得られません。子ども同士ならまだしも、大人になるにつれて社会のひずみを知り、世間に対してずれてしまう人も多い世の中です。その点、子どものころから犬と接していると「無償の愛」という存在に早くから気が付いていけるのです。
親が子どもにそそぐ無償の愛とは違うの?
もちろん親御さんも子どもに無償の愛をそそいでいるでしょう。でも親である以上、厳しくしかったり子どもの意見に反対をしたりしなければいけないこともあり、一時的にでも関係がぎくしゃくしてしまうときもあります。そんなとき、犬はいつもそばにそっと寄り添ってくれるのです。どんなときでも味方になってくれると思わせてくれ、思春期におちいりやすいひずみに、最適なフォロー役をごく自然にしてくれます。
コミュニケーション上手になれる!
犬と散歩していると、「かわいいね」と声をかけられたり、他の犬の散歩をしている人とのあいさつもけっこう当たり前にしたりする風景ですよね。人対人ではなく、まず犬を挟むことによってコミュニケーションが自然かつ円滑にまわります。この繰り返し行動が脳のコミュニケーションをつかさどる部分に良い影響をあたえるらしく、人と話をすることは楽しいことで、何も難しいことじゃない、と社交性が高まっていくのです。
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