今や、小学生の約7割が自身のスマホを持つ時代になりました。
「子どもがネット詐欺にあったらどうしよう……」と不安に思う親は、多いのではないでしょうか?子どもが詐欺に巻き込まれないよう、親はしっかりとリスク管理をしておきたいですよね。
この記事では、子どもをネット詐欺から守る方法について紹介します。
子どもが気をつけたい!「ネット詐欺」の種類
ネット詐欺には、さまざまな種類があります。ここからは、特に「子どもが被害に遭いやすいネット詐欺」に関してお伝えします。
詐欺の特徴を知ることで、対処の仕方もおのずと見えてくるでしょう。
主流となったワンクリック詐欺
ワンクリック詐欺とは、その名の通り1回クリックするだけで悪質な詐欺サイトに飛び、会員登録を完了したなどとして料金を請求するものです。そういったサイトはアダルト系のものが多く、子どもが閲覧するとびっくりして家族に言いづらく、発覚までに時間を要することも多いと言われています。
時には、純粋な子どもの心の傷になってしまうこともあるでしょう。
偽警告が画面に表示される
ワンクリック詐欺と少し似ていますが、偽警告はウェブサイトにアクセスしただけで「ウイルスに感染しました」などのポップアップを出し、ウイルス対策ソフトをインストールさせ、料金を請求する詐欺です。
カウントダウンを表示し、急いで支払い処理を促すことも多く、子どもが一人だった場合にはどうしていいか分からず、パニックになってしまうことも少なくありません。誤って危険なデータをインストールすると大変なことになってしまうため、注意しましょう。
アカウントを乗っ取られる
最近では、子どももSNSをやる時代ですよね。しかし、Twitterなど、自身のSNSアカウントを乗っ取られて、悪用する詐欺が増えてきています。
アカウントを乗っ取った相手は子ども自身になりすまし、あちこちにスパムメールを送信するため、知らないうちに犯罪に巻き込まれてしまうことも多いのです。
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子どもがネット詐欺で狙われる理由
子どもは、残念ながらネット詐欺の標的にされやすい事実があります。なぜ、子どもはネット詐欺で狙われやすいのでしょうか?
以下に、子どもがネット詐欺被害に遭いやすい理由についてお話しします。
子どもは好奇心が強いから
多くの子どもは、とても好奇心旺盛です。インターネットには、子どもが興味を引く内容がたくさん存在するため、大人が知らない間にさまざまなページにアクセスしてしまいます。純粋であるがゆえに、多種多様なサイトを見てしまい、詐欺に巻き込まれてしまうことが多いのです。
インターネットは便利な分、危険な側面も兼ね備えています。子どもがインターネットを使用する前には、親子で事前にルールを決めておくことが大切です。
つい親に内緒にしてしまう
子どもは詐欺に遭った際に「叱られてしまうかもしれない」と思い、親に内緒にしてしまうことがあります。特に、アダルトサイトなどへ誘導する詐欺であれば、親に話しづらく、隠して自分で対処しようとする場合もめずらしくありません。
しかし、自分で何とかしようと思っているうちに事が大きくなり、取り返しがつかなくなってしまうことも。親は子どもと常日頃からコミュニケーションをとり、詐欺に遭ったらすぐに相談してもらえるような関係性を築いておきましょう。
子どもは操作方法に無知だから
近年では、小学生低学年からインターネットを使い始める子どもも少なくないですよね。しかし、幼い子どもだとインターネットの操作方法をあまり理解できていないケースも多いでしょう。
例えば、画面上に「ここをクリック」という表示が出ていると、素直にクリックしてしまうこともあります。それが詐欺サイトだった場合であっても、サイトに書かれている通りに先に進んで行ってしまう可能性が高いです。
操作方法が分からない子どもには、親がしっかりと見守ってあげることが大切です。危ないサイトにはアクセスしないよう、しっかりと管理しましょう。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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