通園バスでの置き去りや保育士による虐待など、全国の保育園や幼稚園で痛ましい事件が続いています。
背景には、激務からくる保育士のストレスや人手不足などがあるといわれていますが、施設を利用する親としては、自衛方法が知りたいところです。
ここでは、不適切保育をどのように防いでいくか、親が出来る手段をまとめてみました。
不適切保育がないか子どもの様子を観察する
保育園から帰ってきたら、お着替えの時やお風呂の時に、転んで怪我したりしていないかなどチェックしていると思います。
同じように子どもの心に傷がないかも、毎日のコミュニケーションからチェックしてみましょう。
おしゃべりや行動から異常がないか
保育園での出来事をよく話す子だったのに話さなくなった、特定の先生について「こわい」や「怒られた」などと言うことが増えたなど、子どもとのおしゃべりの様子や内容に注意をしてみます。寝つきが悪くなる、急に甘えん坊になるなど、不安を感じている様子がないでしょうか。
楽しく通園していたはずなのに登園拒否をするようになった場合も要注意です。まだお話が上手にできない乳児の場合も、睡眠の様子や機嫌の良し悪しをしっかりと観察しましょう。
気付いたことがあったらやさしく聞き出す
子どもの言動に気になることがあっても、必死に聞き出そうとしない方がよいでしょう。また、子どもの答えを誘導するような質問の仕方も良くありません。
お父さんやお母さんが子どもを質問攻めにしたり、声を荒げたりすると、子どもは「大変なことになった」と思い、不安を感じて口をつぐんでしまうかもしれないからです。
また子ども自身も興奮をして、実際の出来事を大げさに伝えてしまうこともあります。話を聞くときはいつもと同じように、落ち着いて子どもの言葉に耳を傾けましょう。
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不適切保育が疑われる場合、園に連絡をする
子どもの言動に異変があり、その原因が園にあることが疑わしい場合は、やはり保育園に相談をしなければいけません。
しかしこのとき、初めから先生を責めるような言い方をすると、真実が隠れてしまうこともあります。何事も感情を優先せず、落ち着いて対応しましょう。
最初はやんわりと質問をするように尋ねる
子どもの話だけでは、もしかすると勘違いという場合もあります。
まずは連絡ノートで子どもが話した内容をそのまま尋ねてみてはいかがでしょうか?「このようなことを話しているのですが、詳細を教えていただけますか?」と情報の補足をお願いするといいでしょう。きちんとした先生であれば、自分自身の言葉や行動が子どもにとって不安を与えるものだったと理解してくれます。
また、子どもが勘違いをしていた部分や聞き取れていなかった部分の補足説明をしてくれるでしょう。
本人ではなく主任や園長先生と話してみる
連絡帳で尋ねても、先生本人から納得のいく返答をもらえない場合は信頼している先生や主任、園長先生などに相談しましょう。
この場合も先生や園を攻撃する形ではなく、あくまでも子どもを心配していることを主体にお話ししましょう。子どもが話した内容や、最近様子がおかしいことなどを伝えます。あまり感情的に話すと、相談を受けた先生方もクレームとして処理してしまうかもしれません。
しかし、育児相談として不安があると訴えれば、きちんと耳を傾けてくれる強い味方になってくれるはずです。
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元IT系企業勤務。現在はフリーランスのデザイナーである夫の会社でWebサイトの構築、運営やライティングをしています。ゆる受験で私立中高一貫校に通う長女、ガチお受験で私立小学校に通う次女、そして幼稚園に入園する三女の三姉妹のお母さんもしています。
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