学校生活を左右するクラス替え。親友と同じクラスになれるかどうか、子どもたちは期待と不安を抱いて新学期を迎えます。親としても、クラスメンバーの決め方は気になるところですね。小学校のクラス替えはどのように行われているのか、一般的な決め方をご紹介します。
クラス替えは誰が決めるの?
3月になって「うちのクラス、楽しかったね」と名残惜しく思う子がいる反面、「今度のクラスはもっと楽しいといいな」と新クラスに期待する子もいます。親としては、子どもの学校生活がよりよいものになるよう、祈るような気持ちになりますね。重要なクラス替えの作業はいったい誰が行っているのでしょうか。
編成するのは前学年の担任
クラス編成を担当するのは、基本的に前学年の担任の先生です。小学校2年生の子が3年生になる場合、それまで担任していた2学年の先生が、新学年クラスのメンバー編成を行います。一年間、子どもたちをしっかり観察していた先生方が、会議で相談して決めることになっています。新1年生は、卒業する6年生の先生が担当します。
新学年の担任は校長先生が決める
「次の担任は○○先生がいいな」と思っていても、なかなか思うとおりにはいきません。クラスの担任は、校長先生が決めることになっています。公立校の先生は移動もありますから、人事の発令が終わってから、担任を誰にするか、校長先生が考えるわけです。教頭先生や教務の先生などに助言を求める場合もありますが、最終的な決定権は校長先生にあります。もちろん、クラス編成をした先生方が「このクラスはベテランの先生を希望します」などの要望を出すこともあります。
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決め方における配慮のポイント
クラスメンバーの決め方には、どのような配慮があるのでしょう。「○○くんとは違うクラスがいい」といった個人的な要望は、どの程度受け入れられるのか?ポイントを押さえておきましょう。
基本は人間関係を重視
メンバーの人選は、基本的に子ども同士の人間関係を重視します。保護者が「あの子とは別のクラスにしてください」と頼んでくるケースもあるようですが、保護者の要望をそのまま受け入れることはありません。しかしもし本当にうまくいかない関係性があれば、先生はその点をしっかり把握しています。そのため結果的に希望通りになるケースもあります。ただそれは親の言い分をきいたわけではなく、子どもたちの人間関係に配慮した結果なのです。ご近所トラブルなど、学校生活に影響を与えそうな人間関係が外にある場合は、先生に相談してみてもいいでしょう。担任の先生方が情報を共有し、総合的な判断をくだします。
クラス間のバランスにも配慮
クラス替えにおいては、それぞれのクラス間のバランスも大事です。成績の偏りがないようにメンバーを振り分けます。各クラスで、学習進度に大きな差がでないようにするためです。クラス対抗の行事がある場合も考慮して、クラス間が同じようなレベルになるよう、配慮します。ですからスタートした時点の力はほぼ均等です。どのクラスも学年末に「いいクラスだったね」と言える可能性を秘めています。
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子どもたちも大学生になり、自分の子育てはひと段落。保育士として、地域のコーディネーターとして、子育て支援・子ども支援にかかわっています。ゆる~く子育て楽しみましょう!
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