保育士。学生時代に児童心理学を学び、幼少期の関わりがその後の人生を左右することに強い関心を持ち、自身の研究テーマとする。 3児の母で、長女の小受では全勝を果たす。現在6年目となる保育現場や幼児教室で本領発揮し、周囲から絶大なる信頼を得ている。 生活教育こどもと幼児園 http://kodomoto.tokyo/保育記事監修者プロフィール:伊藤美緒先生
幼稚園選びをする際、雰囲気や規模、自宅からの距離など、悩むポイントがたくさんありますよね。幼稚園によっては2年保育と3年保育を選べるところもあり、通わせる期間についても悩みどころです。いったいうちの子にはどっちがいいの?と疑問に思っている人もたくさんいるのではないでしょうか。今回は2年保育と3年保育の概要や特徴、メリットやデメリットをご紹介したいと思います。
2年保育って実際はどんな制度?
一口に2年保育といってもどんな保育制度なのかよくわからないという人もいるのではないでしょうか。いざ自分の子どもを幼稚園に入れるときに悩まないためにもここでは2年保育の概要とメリット、デメリットをご紹介します。
2年保育ってどんな仕組みなの?
2年保育は、学年的には5歳になる前の4月から2年通うことです。幼稚園に2年通ってそのあと小学校に上がります。幼稚園は大半の子どもが小学校入学前に通いますが、義務付けられているわけではないのでいきなり小学校に入れるという形でも構いません。しかし、小学校に上がる前に集団生活に慣れさせたいなどと思うご家庭も多いことから幼稚園に通わせるのが一般的ともいえるでしょう。
2年保育にはどんなメリットがある?
2年保育のメリットとして、3年保育に比べ、家庭で子どもと過ごす時間が1年多くなるということです。一緒に過ごす時間が長くなる1年を親子でゆっくりと過ごすことができそうですね。もうひとつは経済的なメリットです。1年通園が少なくなる分、保育料の負担が減るのは家計にとっては大きいともいえるでしょう。
2年保育にはどんなデメリットがある?
2年保育のデメリットは、まず幼稚園で同世代のお友達の輪に入るのが1年遅れてしまうことです。子どもが内向的だった場合、最初のうちは3年保育の子どもの集団に入りにくいかもしれません。ママも先に入園したママ同士ですでに仲良くなっていて、その輪に入りづらいと感じることも。また、3年保育と比べて1年間、同じ年齢の子どもと過ごす経験が少なくなってしまいます。
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3年保育って実際はどんな制度?
2年保育と比べられることの多い3年保育。一般的にはこの3年保育が行われている幼稚園が多いといえるでしょう。そのために多くの子どもが3年保育で生活することになりますが、この3年保育のメリットとデメリットをご紹介します。
3年保育ってどんな仕組みなの?
3年保育は、4歳になる前の4月から3年間、幼稚園に通ってから小学校に上がる保育を指します。入園したばかりのいわゆる年少クラススタート時は成長の個人差が著しい時期です。まだおむつをしている子、朝の登園時に大泣きをしておうちの人と離れない子などもたくさんいる時期でもあります。そこから3年間かけ、小学校生活に向け集団生活を体験していくのです。
3年保育にはどんなメリットがある?
3年保育のメリットは、早い時期から集団生活に入れることです。上述した通り、成長に個人差があるので、3年保育の入園当時は親の方が心配しがちですが、毎日の生活や友達からの刺激、先生方のフォローで大きく成長する時期ともいえます。少し早い時期に自立に向け集団生活をすることで親子共に新しい発見がありそうですね。
3年保育にはどんなデメリットがある?
3年保育は、入園前後に親子でプレッシャーを感じる場面に遭遇しまうことがデメリットといえるかもしれません。例えば、幼稚園によっては入園までにおむつを外していなければならないところもあります。まだおむつが外れていなければ、親子共にかなり焦ることになるでしょう。また毎日の園生活でも「お弁当を食べない」「お友達とうまく遊べない」などのさまざまな不安を感じることもあるかもしれません。しかし、これらも集団生活に慣れれば解決することがほとんどです。困ったときや悩んだときは担任の先生に相談することもできますよ。
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20代後半のコンサル系OL。キャリアアップを目標にしながらも結婚や出産、子育てに対する興味関心は高め。将来のお勉強の意味も込めて、子育てに関する耳寄り情報を皆さんにお伝えできればと思います。
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