近年の日本では、キャッシュレス化が急速に進みつつあります。しかし、子どもを持つ親としては「我が子はキャッシュレス化に対応できるのだろうか？」と不安になってしまいますよね。そこで本記事では、＂子ども世代のキャッシュレス事情＂について詳しくご紹介します。気になっている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
子どものお小遣いをキャッシュレスにするメリットは？
現在では、子どものお小遣いは現金であげている親が多いかと思います。しかし、お小遣いをキャッシュレスにすることで、何か良いことはあるのでしょうか？
ここからは、子どものお小遣いをキャッシュレスにすることで得られるメリットについてお伝えします。
利用履歴が管理できるので安心できる
お小遣いが現金の場合は、それを何に使ったかまでは把握することが難しい場合もあります。しかし、電子マネーやスマホ決済などを利用すると、利用履歴が残るため、子どもが、いつ、どこで、何を購入したのかまで管理することができます。
利用履歴は、子どもの行動が気になる親御にはとてもおすすめの機能です。また、もし子どもが無駄遣いをしていたとしても直接指導することが出来るので、徐々に金銭感覚を養うこともできるでしょう。
ポイント還元があるため、ゲーム感覚で使える
近年キャッシュレス化が急速に広がったこともあり、電子マネーもたくさんの種類が登場してきました。そのため、電子マネー業界は競争が激しく、ほとんどが料金支払い時にポイントが還元されるものが多くなっています。
子どもが利用する金額は少額ですが、利用することで、少しずつポイントが貯まっていくため、現金よりもお得感を感じられることでしょう。また、子どもからしても自身でポイントを貯めることができるので、楽しい気持ちになります。
将来のためにキャッシュレスに慣れることが可能
将来はもっと、キャッシュレス化が加速することが予想されます。キャッシュレスになるとお金の重みを感じないため、つい使いすぎてしまう可能性も否めません。
しかし、子ども時代からキャッシュレスに慣れさせておくことで、大人になってからもきちんとした金銭感覚を維持することができるでしょう。そのため、早いうちから社会勉強の一環として、お小遣いをキャッシュレス化している親もいるのです。
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子どものお小遣いをキャッシュレスにするリスクは？
子どものお小遣いをキャッシュレスにするメリットは、意外と多くあることが分かりました。しかし、お金を受け取るのが便利になると、お金に対する感覚が麻痺してしまう場合もあるでしょう。
以下に、キャッシュレスにするリスクをお話しします。
紛失や盗難のリスクがある点も忘れずに
お小遣いをキャッシュレス化すると、子どもは現金の代わりにスマートフォンやプリペイドカードなどを持ち歩く必要があります。そういったものを子どもに渡していると、紛失や盗難の恐れもあるでしょう。
万が一、被害に遭った場合、不正に利用されてしまい、親が多額の請求を支払わないといけなくなる可能性もあります。また、学校内で友達に取られてしまい、トラブルになる場合もないとは言えません。
子どもがついお金を使いすぎてしまう場合も
小学生の子どもは、まだ金銭感覚が養われていません。そのため、使用可能料金の上限を設定していないものを渡すと、お金を使いすぎてしまう可能性があるため、十分注意しましょう。なぜなら、子どもが好きなだけお金を使い込んでしまい、後で親の元へ多額の請求が来たというケースは意外と多いからです。
また、お金の大切さを分からないまま成長してしまうと、将来浪費家になってしまう可能性があります。そのため、キャッシュレス決済を始めるのは、ある程度分別がつくようになる小学校中学年以上になってからが良いかもしれません。
個人情報が流出する可能性がある
クオカードのような会員登録不要なものであれば、個人情報流出の恐れはありません。しかし、スマホ決済や電子マネーを利用するためにスマートフォンから会員登録する場合には、個人情報が流出する可能性があります。一度、個人情報が闇サイトに流れてしまうと、2度とは取り戻せません。その結果、詐欺まがいの電話がかかってきたり、悪用されてしまうケースもあるでしょう。
つまり、小学生が個人情報を持ち歩くことは大きなリスクがあることを理解しておく必要があるのです。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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