自営業者の保活Q&Aについて見てみよう
自営業者の保活についても、Q&A形式でお伝えします。何かと疑問の絶えない自営業者による保活。実際に手続きをしてみないとなかなか見えてこない部分もあり、事前のリサーチは必要です。しっかりと疑問点を解決して、保育園の入園審査に臨むようにしたいですね。
フリーランスは自営業者?保活に不利なの?
フリーランスとして働いている方も多くなってきましたが、フリーランスも自営業者です。ただし、自営業者とは少し違い、「自宅勤務」というイメージがあるのは事実ですよね。このイメージはどうしても払拭(ふっしょく)しづらいので、できる限り有利に審査を運ぶためには、「フリーランスとして活動しているけれども、事務所は自宅ではない」という証明を出したり、普段から外回りが多くて客先常駐のような形で働いているという証明をしたりするのもポイントです。この時に必要なのは、仕事の実績などを証明できる資料と、事務所やコワーキングスペースなどの領収書などもあれば、なおよいでしょう。
業務委託は自営業なの?保活に不利?
業務委託契約の中で働いている方も、いることでしょう。業務委託契約で働いている方は自営業なのでしょうか?これは委託の内容によって、判断の分かれるところとなります。例えば、建設関係の業界で働いている場合、業務委託の「一人社長さん」というケースもあるでしょう。しかし、客先常駐の様な形態だと、自営業としてみなされないこともあります。また、業界によっては業務委託契約書そのものが存在しないケースも。これだと働いていることの証明すらできなくなってしまいますので、自分の雇用形態をまず確認し、契約書などがあるかどうかも併せてチェックしてくださいね。
自営業やフリーランスの就労証明方法とは
自営業やフリーランスの場合は、就労状況申告書という書類があります。この書類はどのくらい働いているかという内容を、職場の人に記入してもらう書類となります。しかし、自営業者やフリーランスの場合は、書いてもらうべき人がいません。そのため、自分で書くこととなります。この書類に、自分の就労時間や業務内容、売り上げを記入し、申し込みの際には、自分で記入した就労状況申告書を提出してください。その上で、各種契約書なども添付できるとベストだといってよいでしょう。
おわりに
自営業だと保育園に合格しにくいというのは、必ずしも事実ではありません。ただ、自営業やフリーランスの場合は、就労状況の証明が通常よりも難しいため、多少苦労することはありそうです。特に、在宅勤務だとみなされると大きな減点対象になりますので、このあたりの対策はしっかりと立てておきましょう。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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