3歳の子どもがちょっとしたことで泣いたりわめいたりするのは当たり前ですが、睡眠中に突然起き上がり、わけもなくおびえたように泣き叫んだり暴れたりするのは、夜驚症(やきょうしょう)の症状と考えられます。ある日突然、子どもが激しく泣き叫ぶ様子を目の当たりにしても動揺しないように、夜驚症の基礎知識や対処法について知っておきましょう。
夜驚症について知っておきたいこと
今はまだ夜驚症の経験がない子どもも、ある日突然発症するかもしれません。絶対に発症しないとは限らないのです。そんなもしものときに慌てないように、夜驚症の具体的な症状や対策などを頭に入れておきましょう。また、間違いやすい夜泣きとの違いも覚えておいてくださいね。
夜驚症を発症したときの具体的な症状は?
就寝から数時間後急に起き上がり、激しく泣いたり大声で叫んだりします。目は見開いていますが、視線を合わせようとしても合いません。何かにおびえるように震えていたり、呼吸が激しくなって汗をかいていたりすることもあります。意味のわからないことを口走り、パニックになっていることも。話しかけても聞こえていない様子で返事はありません。翌日これらのことを本人は全く覚えていないのが特徴です。
夜驚症は毎晩?いつまでつづくの?
夜驚症は、3歳前後に発症し、思春期までに自然になくなるといわれています。しかしながら、初めて発症した日から自然に消滅する日まで、同じ頻度で発症するというわけではありません。はじめのうちは毎晩のように発症するなど比較的頻繁に発症していても、通常は2~3カ月で徐々に発症頻度が少なくなっていくので安心してください。
夜泣きと夜驚症の違いは?どうやって見分ける?
3歳児の夜驚症は赤ちゃんの激しい夜泣きと混同しがちですが、夜驚症が就寝から1~3時間後に発症するのに対して、夜泣きは深夜から明け方におきやすいという違いがあります。また、夜泣きは声をかけると目を覚まして泣きやむことがありますが、夜驚症は目を覚ました状態で泣き叫び、声をかけても泣きやむことはありません。夜泣きは浅い睡眠のときにおこり、夜驚症は深い睡眠の状態から急に目を覚ましたときにおこるという点でも異なっています。
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小学生と高校生の2人の男の子の母です。海の近くに住んでいます。
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