親戚に入学する子どもがいる場合は、入学お祝い金を準備することになります。入学は、新しく買いそろえるものが多いため、親も本人もお金でお祝いをもらえると、とても助かるものです。しかし、金額は多すぎても少なすぎてもよくありません。特にお金の価値がわかる年齢になるまでは、渡す側が年齢に見合った金額を入れるように配慮する必要があるでしょう。
今回は、年齢別の入学祝い金の相場と上手な渡し方についてお話しします。
知っておきたい! 入学お祝い金の基礎知識
入学お祝い金は、祝儀のひとつのためマナーや決まりごとがあります。入学祝いは、人生の中でも数える程度しかない祝い事です。失礼のないように知っておきたい基礎知識についてお話しします。
渡す時期は卒業式から3月末までがベスト
入学お祝い金に限らず、祝い事で渡すものは早めに渡すようにしましょう。特に入学お祝い金は、入学準備の資金として使われる可能性があります。制服や学用品の購入は、早いところでは、卒業式前から始まることもあるのです。かといって、入学お祝い金を卒業前に渡してしまうと早すぎるでしょう。早すぎず遅すぎないベストのタイミングは、卒業式終了後から3月末までの間ではないでしょうか。
渡す相手は親ではなく子ども本人
入学お祝い金を渡す年齢は、入学する学校に応じて、6歳ごろから18歳ごろまでと幅広いものです。中には「6歳の子どもにお金を渡しても意味がわからないだろう」と思って、入学お祝い金を親に渡す人がいます。しかし、入学する人は子どもであり、入学お祝い金は入学する子どもにあげた方がいいでしょう。小さな子どもでも、入学お祝い金が入った豪華な袋を受け取ることで、入学の素晴らしさや喜びを実感するようになります。子どもが小さいうちは、親の目の前で子どもに「おめでとう」と言って手渡してあげましょう。
卒業・合格・入学ならば入学お祝い金でOK
高校や大学の入学までは、2月下旬に合格発表が終わり、3月中旬に卒業式があり、そして4月に入学式と続きます。「卒業お祝い金と合格祝い金も渡す必要があるのか」と迷ってしまいますが、三つ重なっているときには、入学お祝い金ひとつに絞っても問題はないです。もらう方も、2月から3月にかけては行事や手続きが多く、忙しい毎日を過ごしています。ひとつにまとめてもらった方が、もらう方も渡す方もラクになるでしょう。
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入学お祝い金の年齢別相場金額
入学お祝い金は、年齢や渡す立場ごとに相場があります。相場から大きくかけ離れてしまうと、もらった方もお返しを考えなければならなくなり、逆に気を使わせてしまうことになるでしょう。ここからは、入学お祝い金の年齢別の相場金額についてお話しします。
3歳ごろ:幼稚園入園
幼稚園は、初めての集団生活の始まりです。入園お祝い金の相場は、孫ならば5000円から1万円、おい・めいならば5000円程度です。幼稚園入園は入学ほど金額が大きくはありません。3歳は、お金の価値がわからないため、お祝い金の金額をおさえて、プレゼントを合わせても喜ばれるでしょう。
小学校入学
小学校入学は、ランドセルや学習机など準備にお金がかかります。幼稚園を卒園したらできるだけ早めに渡すようにしましょう。入学お祝い金の相場は、孫ならば1万円から5万円、おい・めいならば1万円から3万円です。小学校入学するころには、お金の意味を少しだけ理解することができるかもしれません。しかし子どもに直接渡すには金額が大きいため、子どもの目の前で「小学校の準備に使ってね」と親に渡してもいいでしょう。
中学校入学
中学校入学お祝い金の相場は、孫ならば1万円から5万円、おい・めいならば1万円から3万円です。孫に渡す場合は、5万円以上渡すこともありますが、その場合は「制服代」として入学お祝い金とは別にして、親に直接渡した方がいいかもしれません。中学生になると、お金の価値も「誰がもらったのか」も理解することができます。大きな金額を子ども本人に渡してから親が預かると「自分がもらったのに親にとられた」と感じてしまうかもしれません。
高校入学
高校入学お祝い金の相場は、孫ならば1万円から10万円、おい・めいならば1万円から3万円です。高校入学は、合格祝いも兼ねていることが多く、金額は大きくなります。高校入学お祝い金の金額を決めるときには、その後の予定も合わせて考えてみるといいでしょう。高校卒業後に進学する可能性が高い場合は、3年後に再び入学お祝い金を渡すことになります。大きな金額を一度に渡してしまうと、3年後はさらに大きな金額になり、想像以上に負担が大きくなってしまうかもしれません。
大学・専門学校入学
大学や専門学校の入学お祝い金の相場は、孫ならば3万円から30万円、おい・めいならば1万円から5万円です。孫に渡す相場がかなり高額です。大学入学は、初めての一人暮らしを始める人もいます。一人暮らしは、初期投資にお金がかかるため「援助」の意味が込められた金額でしょう。大学・専門学校入学は、最後の入学お祝い金を渡すときです。今まで渡した入学お祝い金と帳尻合わせをする人や、渡す相手の状況によって金額が変わるため、金額の幅は大きくなります。
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「子どもの生きる力を引き出す!」をモットーにして、小学生二人の子育てをしています。現在は、30代後半になりましたが、武蔵野美術大学在学中から物書きを開始しました。職歴は、大学卒業後に会社員として働き、結婚を機に退職しました。現在はフリーランスのライターをしています。保持資格は、簿記3級と秘書検定2級と英検2級です。趣味は「資格の勉強」で、現在は保育士資格取得を目指して勉強をしています。
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