子連れの移動は荷物が多くて大変ですね。特に公共交通機関を利用するときは、さまざまな不安ととなり合わせ。中でもバスは、電車に比べて車内が狭く、乗り降りも窮屈です。気をつけていないと転倒して赤ちゃんがけがをする恐れもあります。ベビーカーでバスを利用する際の、安全な乗り方について解説します。
バスのベビーカー乗車に潜む危険
バスの中でベビーカーが転倒し、子連れで出掛けていたママが大変な思いをした、という報道がありました。ベビーカーの赤ちゃんは無事でしたが、一緒にいた上のお子さんはバスの壁で頭を打ち、車輪も外れてしまって本当に困ったそうです。上の子を連れて乗る場合は、より安全に気をつけたいですね。
バスの揺れによる転倒の危険
ベビーカーでバスに乗る場合は、基本的にたたまなくてもOKです。もちろん、たたんだ方がスペースを節約できることはわかっていますが、赤ちゃんと上の子を連れて、大きな荷物を持って、さらにたたんだベビーカーを持つのは至難の業。混雑時はたたむよう言われることもありますが、すいている場合はそのまま乗ってください。ベビーカーを広げたままの乗車ですと、ママは立って乗ることが多くなりますね。片手はベビーカー、片手は上の子を支えていると、手すりにつかまることもできません。バスは発車時の揺れが大きく、転倒の危険も高まります。カーブの多い道や、運転の荒い運転手さんにあたってしまうと、さらにリスクは大きくなります。
バスの車内は狭い!降りられなくなることも
同じ公共機関の電車と比べると、バスの車内はとても狭いです。路線バスの多くは後部が段差になって2人掛けの席が並び、通路はほぼありません。ベビーカーで乗る場合は、広い乗車口付近の、限られたスペースに乗るしかなくなります。乗客が多くなると、ベビーカーが通れる隙間がなくなり、周囲の協力がなければ降りられなくなることもあります。もしもの場合は、乗車口から降ろしてもらったり、乗客の方に手助けを頼んだりすることになります。スムーズな移動のためには、路線の混雑状況やバスの形態などの情報を事前に下調べしておくことはかかせません。
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ベビーカーでバスに乗るときの注意点
バス会社の中には、ベビーカー乗車について乗務員対応のマニュアルを作成し、車内放送でルールの呼びかけをおこなっているところもあります。こうした取り組みの中で、乗車する側に対して、いくつか注意してほしい点が紹介されています。ほとんどのママはしっかり守っているルールだと思いますが、おろそかになっていないか、確認してみてください。
ベビーカーのベルトはしっかりしめる
子どもを乗せたベビーカーのベルトはしっかりしめることは最重要です。最悪、ベビーカーが転倒した場合も子どもを守ることができますし、乗降の際にベビーカーを持ってくれる人に対しても安心して任せることができます。子どもを乗せたとたん、ぐずって泣き出したり、降りると駄々をこねたり、バタバタしているとベルトのしめ忘れはよくあることなのですが、バスに乗る前に一度チェックしましょう。ゆるゆるでスポッと抜けたりしないかも、気をつけてください。
ストッパーをかけることを忘れずに
ベビーカーのストッパーにも注意が必要です。タイヤのストッパーを、いちいちかけていますか?足で踏み込むだけなのですが、これが意外と忘れがちです。混んでいるバスなら、近くの人の足をひいてしまいますし、すいているバスなら、ベビーカーが転がって行ってしまいます。ベビーカーを乗せて場所を決めたら、ストッパーをかけることを忘れずに。また、ストッパーをかけてベビーカーがしっかり自立するバランスにしておくことも大事です。ベビーカーの持ち手部分に荷物をつるしすぎて、重心がずれて、手を放すと後ろに傾いてしまうようでは、危険です。
【バス車内でのベビーカー注意点】
- 進行方向に対してベビーカーを後ろ向きにとめて、ストッパーをかける
- 座席に備え付けられている固定用ベルトとベビーカーを固定する
- バスの揺れは大人でも足を踏ん張ることが多いです。手でベビーカーをしっかり支える
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子どもたちも大学生になり、自分の子育てはひと段落。保育士として、地域のコーディネーターとして、子育て支援・子ども支援にかかわっています。ゆる~く子育て楽しみましょう!
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