小学生にも広がるネットいじめ。親がするべき対策3つ

インターネットのいじめ
近年、小学生の間で広がっているのが"ネットいじめ"。親としては「子どもがネットいじめに遭ったらどうしよう」と不安になることも多いですよね。ここではネットいじめにはどんなものがあるか、ネットいじめの危険性、ネットいじめから子どもを守る方法についてご紹介します。

「子どもをネットいじめから守りたい!」と思っている親御さんは、ぜひ参考にしてみてください。

ネットいじめにはどんなものがある?

いじめの種類
ネットいじめには、さまざまな種類があります。ネットいじめがどんなものなのか、親としてはしっかりと把握していたいものですよね。以下にネットいじめの3つの種類についてお伝えします。

個人情報を流出させられるいじめ

ネットいじめ被害の半数近くが、個人の秘密や個人情報を流出させられています。つまりインターネット掲示板やTwitterなどのSNSで、いじめのターゲットにされた子どもの名前や写真が投稿されるのです。デジタルタトゥーと言う言葉があるように、一度インターネット上に載せられた写真や情報は簡単に消すことができません。写真の背景などから住所を探り出される可能性もあり、大変危険です。

なりすましによるいじめも増えている

インターネットは匿名性があるため、容易に他の人物になりすますことが出来ます。標的の子どもになりすまして人の悪口を言ったり、その子の個人情報や写真などに関して投稿されることがあります。インターネット掲示板では、名前を変えるだけでその人になりきることが出来るため、本人が否定したとしても周囲には何が真実か分かりません。なりすましが原因で人間関係が壊れコミュニティで孤立してしまうことも多く、子どもにとって大きな心の傷となります。

ネットでの仲間外れ・悪口・中傷

インターネット掲示板やSNSなどで特定の子を標的にし、無視や仲間外れを始め、悪口や中傷などを繰り返すなどのネットいじめもあります。「あの子のこと無視しよう」などと誰かが合図をすると一斉に無視したり、その子の悪口や誹謗中傷を繰り返し書き込まれることもあるのです。しかしインターネットに書き込んだことは管理会社に連絡しなければ消せないため、この手のネットいじめは証拠として残りやすい傾向にもあります。

典型的な事例

  • ある児童が同じ学年の児童とトラブルになり、その児童のことをインターネット上の掲示板で卑猥な表現を用いて中傷した。
  • ある児童が勝手に本人の名前を使われたうえ、インターネット上の掲示板に出会い系サイトに書き込むような内容の不適切な書き込みを行っているかのように装われる被害を受けた。
  • 複数の児童がニックネームを使って「総合口こみサイト」上の掲示板に、同じクラスの特定の児童のことを個人を特定できるような形で誹謗・中傷する内容の書き込みを行った。

引用:「ネット上のいじめ」に関する対応マニュアル

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ネットいじめの危険性について

スマホを見る子ども
小学生がインターネットを利用するのは便利なこともありますが、危険性もたくさん潜んでいます。どのようなリスクが潜んでいるのか、その例をいくつかご紹介します。

止めてくれる大人がいない場合もある

ネットいじめはとても陰湿で、気づきにくいところが特徴的です。SNSが普及するまでは、学校や近くの公園など大人の目に留まる場所でいじめが起こっていました。一方でネットいじめは大人の目に留まりにくく被害者と加害者の間でしか成立しないことが多いため、いじめとして発覚する可能性が低いとされています。そのため被害者から声をあげないと、大人が対処できないのです。

ネットだからこそ、エスカレートしやすい

インターネット上でいじめをする事は、相手が苦しんでいる顔や泣いている顔など表情が見えないこともありどんどんエスカレートしてしまいます。「これくらいだったら言っても大丈夫だろう」、「気にしていないのではないだろうか」などと、加害者の勝手な判断でネットいじめを続けることになり、なかなか歯止めがきかなくなってしまいます。相手に直接的に暴力を振るうわけではないため、加害者のいじめ意識が低くなってしまう傾向にあります。

鬱や不安症を発症してしまうケースもある

ネットいじめを受けて、うつ病や不安症を発症する子どももいます。常にインターネットでいじめを受ける事になってしまうため、文字を見るだけで悲しい気持ちになったり、人と接することが苦手になったりする可能性もあり、将来に大きな悪影響を与えてしまうのです。うつ病や不安症などは一度かかると、再発しやすい病気でもあります。幼少期の傷は深く残るため、大人がしっかりと気を付けてあげることが大切です。

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