保育園に子どもを通わせ始めたママなら、必ず1度は通る道とも言われる「保育園の洗礼」。
また、その際ママだけではなく、子どもにとってもこれまでの生活がガラリと変わり、乗り越えるまでに多少時間がかかることでしょう。
今回は、このような保育園の洗礼について詳しくご紹介します。
ママと子どもが直面する保育園の洗礼とは?
ママと子どもが最初に直面すると言われている、保育園の洗礼。そもそも、保育園の洗礼とはどういうことでしょうか?この言葉を初めて聞くという方は、ぜひ意味を覚えておいてくださいね。
子どもの発熱で急な呼び出しがある
発熱での呼び出しは、保育園の洗礼として代表的なものと言えます。朝通園するときは熱もなく元気にしていたのに、登園後少し経つと発熱でお迎えに来てほしいという呼び出しが来るというものです。
しかし、多くの場合は、発熱で呼び出しがあって迎えに行ったものの、子どもが家に帰ってくるとなぜか熱が下がってケロッとするという特徴があります。
誰のか分からない物を持ち帰る
子どもが家庭という狭い世界から、いきなり保育園という大きな世界に行くようになれば、少なからず戸惑いが出てきます。また、自分の持ち物を把握できるようになるまでには、一定の時間が必要です。
そのため、保育園に通い始めの頃は、毎日のように鞄の中に誰のか分からない物が一緒に入っていることが頻繁に起きやすいと言われています。
他の子どもから風邪などがうつる
保育園に通い始めると、慣れない子どもにとって大きなストレスがかかる毎日が始まります。そうなると、自然と免疫力が低下し、風邪などにかかりやすくなる場合も。免疫力の低下は、子どもだけではなく大人も同様です。親も子どもが保育園に楽しく通えるかどうかを心配し、見えないストレスを抱えるケースが考えられます。
このような状態の時には、保育園で子どもがもらってきた風邪などにうつりやすくなる傾向があるのです。
朝のお別れ時に子どもがギャン泣き
保育園について、準備がおわるといよいよママはお仕事にいかないといけませんね。
最初は子どもがギャン泣きする確率は高いです。我が子が「ママ―」と泣いている姿を振り切って母は、後ろ髪を引かれる思いで仕事に向かうのです。
このとき、ほとんどのママが「子どもに悲しい思いをさせてまで、仕事を続ける意味があるのか?」と自問自答してしまうでしょう。
でも、大丈夫です。子どもはすぐに朝のお別れにも慣れて、保母さんのことが大好きになり友だちと遊ぶことが楽しくなります。相手にもされなくなるのも時間の問題でしょう。またそれも寂しいですけどね。
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保育園の洗礼はいつまで続くものなの?
保育園の洗礼を受けた際に、今後これが続くのかと思うと気が滅入ってしまいますよね。保育園の洗礼は、どのくらい辛抱すれば抜け出せるのでしょうか?
保育園の洗礼は保育園入園時が一番過酷
保育園の洗礼は、子どもが保育園に入園した時が一番過酷だと言えます。
最初は、新しい環境に慣れるストレスによって、ちょっとした風邪や発熱、咳が出るなどの症状が多く現れるようになるでしょう。そして、免疫力が低下しているところで、保育園児がかかりやすいRSウイルスによる発熱も、現れやすい時期に突入します。
また、慣れない環境で胃腸の調子を崩してしまうのも、保育園入園時が一番多いでしょう。
友達ができ毎日の流れを掴んでくると徐々に治まる
保育園に入園してしばらく経つと、仲の良い友達ができ徐々にママと過ごす時間よりも、友達と過ごす時間を楽しいと思えるようになってきます。毎日の流れも体で覚えてくるようになり、徐々に保育園の洗礼とも言える症状が出なくなってくるのです。
最初は体調を崩し、1カ月のうちで休む日が多い時期が続きますが、一通り保育園の洗礼を経験すると、体調やメンタルも安定してきて保育園に行くこと自体が楽しいと思えるようになります。
保育園の洗礼は約半年くらいで終わりを迎える
保育園に入園して半年くらい経つと、ようやく保育園の洗礼は終わりを迎えるでしょう。時々発熱はあるものの、保育園入園時と比べて症状が長引かなくなっているはずです。
また、子ども自身もメンタルが安定し、友達と遊びたいという欲求の方が強くなるため、「帰りたい」や「休みたい」という感情が湧かなくなるかもしれません。このような経過を経て、保育園の洗礼は終わりを迎えていきます。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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