赤ちゃんと初めて電車に乗るときは、とても緊張するもの。何歳から乗れるのか、運賃はどうなるのか、電車の中で泣き出したらどうしよう、そういった不安が浮かんできますよね。今回は、さまざまな不安な点を解消し、電車デビューができるように、考えて行きましょう。
赤ちゃんはいつから電車に乗れる?注意点など
0歳から電車に乗れるのか、電車内はベビーカーがいいのか抱っこひもがいいのか、初めて赤ちゃんが電車に乗るときは疑問がつきません。多くの人が疑問に思う、赤ちゃんの乗車の疑問点を以下にご紹介します。
0歳から電車に乗っても大丈夫?
電車に乗ることに年齢制限はなく、0歳からでも乗ることができます。つまり、何歳からでも電車に乗ることは可能なのです。しかし、出産後間もない赤ちゃんが乗車することは、あまりおすすめされていません。なぜなら、電車内やホームなどは寒暖差や騒音、ウイルスなどが存在し、赤ちゃんにはあまりよい環境とは言えないからです。生後1カ月以降など、外の刺激に慣れてきてから、赤ちゃんと電車に乗る方がよいでしょう。
車内はベビーカーがいい?抱っこひもがいい?
電車内はベビーカーでの乗り入れが可能です。ベビーカーを折りたたまずに電車に乗ることができます。しかし、混雑時などはベビーカーを折りたたむなど、周囲への配慮も考えるべきケースもあります。周囲への配慮と、赤ちゃんに安全で快適な環境を両立できるような選択をしたいところです。また、ベビーカーでは泣くけれど、抱っこひもならなぜか泣かないという赤ちゃんもいるかもしれません。そのときは、自分の子がベビーカーと抱っこひものどちらがベターかを想定してみるとよいでしょう。
赤ちゃんの運賃はどのくらいかかる?
ほとんどの鉄道会社では、1歳未満の赤ちゃんの運賃はかかりません。料金が発生するのは保護者の運賃だけになりますので、SuicaなどのICカードは、大人一人分のみでOKです。また、無料で電車に乗れるのは、1歳から小学校入学前の6歳の子どもまでです。ただし、指定席を赤ちゃんが使うときや幼児が2人以上のときは、「こども」料金の運賃が発生します。
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赤ちゃんと電車に乗るときは事前準備が大切
赤ちゃんの電車デビューやデビュー直後は、ちょっとした工夫や事前準備が大切です。いきなり電車デビューするのではなく、赤ちゃんが安全に、安心して移動できるように騒音に慣れる、エレベーターの位置を把握しておくなど、赤ちゃんと保護者がちょっとした準備をしておくと、より安心して電車に乗ることができます。
1.騒音に慣れてから短距離の電車デビューがおすすめ
赤ちゃんは大きな音を聞くと、泣き出すことがあります。例えば、普段は静かな環境にいる赤ちゃんが、いきなり電車のホームなどに行くと、驚いてしてしまうことが考えられますよね。そのため、商店街や商業施設、踏切付近など徐々に騒音に慣れてからの電車デビューがおすすめです。また、初めて赤ちゃんが電車に乗り始める頃は、短距離の電車移動がよいでしょう。10分から15分程度の短時間の乗車が大丈夫かどうか様子を見てください。慣れてきたら乗車時間を延ばし、帰省など長時間の電車移動に備えるという方法があります。
2.乗車時間帯や優先スペースを確認する
赤ちゃんと一緒に電車に乗るときに気をつけたいのは、乗車時間帯です。特に通勤ラッシュなど、赤ちゃんに危険が増える時間帯はなるべく避けたいものですね。しかし、勤務先近くの託児所に預けるなど、通勤ラッシュと赤ちゃんの移動がかぶりがちになる際も、できる限り乗車時間帯を早めるなどの工夫をしたいところ。また、車両によっては車いすやベビーカーの優先スペースが設けられているため、ベビーカーを折りたたまずに利用したいときは、ベビーカーマークがあるスペースを探しましょう。
3.おむつ交換やエレベーターの位置を把握する
ネットで調べればすぐにわかるものも、赤ちゃんや荷物が多いと、すぐにスマホで検索することができません。そういう場合に備えて、利用する駅のエレベーターやおむつ交換ができるトイレの有無や位置、最短移動ルートなどを事前に調べておきましょう。エレベーターがない駅もあるので、ない場合はベビーカーなどを持って、階段を上り下りすることになります。また、赤ちゃんがいるときはゆっくり歩いたり、授乳やおむつ替えをしたりと通常より時間がかかってしまうことも考えられます。できる限り時間に余裕を持って行動するようにしましょう。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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