甘くて柔らかくて1年中手に入るバナナは、離乳食の素材として人気です。マラソン大会でエネルギーチャージに使われるほど栄養満点。保存がきく、使い勝手のよい果物です。離乳期の赤ちゃんも食べやすい調理の方法や注意点をレシピ付きでご紹介します。
バナナの栄養価と注意点
バナナは暑い国で作られている果物です。日本で売られているバナナは、ほぼ100%輸入品。フィリピン産やエクアドル産のものです。青い状態で収穫され、輸送中に黄色く熟していきます。収穫後の農薬が心配な場合は、日本農林規格(JAS)マークが付いているものを選びましょう。有機JASマークは、防カビ剤、殺菌剤不使用で、検疫所の燻蒸もされていないという証拠です。
ビタミンとマグネシウムが豊富
バナナの栄養価は高く、身体の成長を促すビタミンB2、ビタミンB6や、骨の形成を助けるマグネシウム、が豊富に含まれています。マグネシウムは、りんごやみかん、いちごといった赤ちゃんにも食べやすい果物と比べて、3~10倍にもなります。バナナに含まれる糖質は、消化しやすいブドウ糖、果糖、消化の遅いデンプン、その中間くらいのオリゴ糖というように多種類です。赤ちゃんの未発達な胃腸でも消化しやすく、腹持ちもよい果物だといえます。
アレルギーに注意
バナナは、食物アレルギーを起こす可能性のある果物です。国は、食物アレルギーを起こす食物を「特定原材料」として定めていますが、バナナは「特定原材料に準ずる20品目」のひとつになっています。これは、アレルギーの症状が軽いというわけではなく、「症例数や重篤な症状が出る人が継続して一定数みられるが、特定原材料に比べると少ない」という意味です。卵や小麦といった特定原材料と同じく症状が出る可能性がありますので、初めて与えるときには注意してください。加熱し、万が一症状が出たら食品を特定できるように、単独で与えましょう。
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バナナの調理 基本と応用
バナナの調理は簡単です。硬い筋もなく、柔らかく、種はありませんから、つぶしてペースト状にすればすぐに食べられます。加熱することでアレルギー反応を抑えることができますので、最初は加熱調理をおすすめします。甘みや香りも強くなり、おいしくなります。電子レンジで加熱してもOKです。皮ごとトースターで焼いた焼きバナナもトロリとしておいしいですよ。
食べごろで甘いバナナの選び方
バナナは、青いうちに収穫して輸送中に完熟していく果物です。ですから、新鮮かどうか、というよりも食べごろかどうかを見極めて購入してください。皮に、茶色の斑点が出ているバナナはまさに食べごろです。この斑点は「シュガースポット」といって、バナナが甘く完熟した証拠なのです。すぐに食べない場合は、まだ黄色が鮮やかなバナナを買い、つるすか山形に伏せておいておきます。20度くらいの常温で風通しのよい場所に保管しましょう。冷蔵庫に入れると、低温障害で皮が真っ黒になります。甘みや栄養価とは関係ありません。
冷凍保存が便利
常温で置いておくと、どんどん追熟が進んでしまいます。たくさん買った場合は、冷凍保存が便利です。皮をむいて輪切りにし、使いたい分だけ取り出して使うことができます。1本まるごと皮をむいて冷凍しておくと、固いまますりおろして使うこともできます。つぶしてジップロックに入れて冷凍、アイスキューブにように容器に詰めて冷凍、といった形でもいいですね。冷凍バナナを自然解凍すると、黒くなっておいしくなさそうです。レモン汁をかけておくか、すぐに加熱して食べてしまいましょう。
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子どもたちも大学生になり、自分の子育てはひと段落。保育士として、地域のコーディネーターとして、子育て支援・子ども支援にかかわっています。ゆる~く子育て楽しみましょう!
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