お米が主食の日本では、離乳食のはじめの一歩は「おかゆ」が定番です。月齢があがるにつれて、「おかゆ」の固さは変わっていきますが、お米であることには変わりありません。「たまにはちがうものを食べさせたいな」と思ったら、パンの離乳食を作ってみましょう。赤ちゃんの食欲にも変化があるかもしれません。
パンを使った離乳食の基本
日本の主食はお米ですが、海外には、パンやパスタといった小麦製品を主食とする国もたくさんあります。離乳食の第一歩は、その国の主食が利用される傾向にあるようです。豆やバナナ、芋、とうもろこしなど、各国の食文化によって離乳食に使われる食材もさまざま。どれも水分を加えて柔らかくし、薄くのばした状態で食べさせます。まずは、パンを使った離乳食の基本知識をおさえておきましょう。
5・6カ月から開始できる
パンの離乳食は、5・6カ月からはじめることができます。厚生労働省のガイドラインによれば、離乳食をはじめる時期は生後5カ月ごろからが適当とされており、パンの離乳食も初期から食べられます。実際に、5・6カ月でパンを食べさせたことがある人はおよそ3割。離乳後期の9~11カ月になると、9割の人が離乳食にパンを食べさせたことがある、という調査結果が出ています。離乳食に使うパンは、油脂や糖分の少ない食パンが基本です。耳の部分は固く、油も多いので、真ん中の白い部分を使います。
小麦アレルギーに注意
食物アレルギーの発症の多くは、1歳未満の乳児です。アレルギーの原因になる食物としては、鶏卵、牛乳の割合が高く、他に小麦、大豆、米を加えたものを5大アレルゲンと呼んでいます。パンは小麦でできていますから、アレルギーがある場合は症状が出ます。どのような食べ物でもそうですが、はじめて与えるときは、「少量」「午前中」にしてください。問題がないかどうか確認するために少量、もし問題があった場合でもすぐに医師に相談できるよう、病院があいている日中にしたほうが安全です。そして、はじめての食べ物は1品目ずつにしましょう。これは、アレルギー反応が出たとき、原因となる食べ物を特定しやすくするためです。心配な方は、かかりつけの医師にアレルギー検査について事前に相談することをおすすめします。
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パン離乳食のレシピ
ごはんはどんなおかずにも合う主食ですが、食の細い子、食べることにあまり興味が持てない子は、飽きてしまうかもしれませんね。「朝食はパン」というご家庭も多いですから、たまには赤ちゃんも一緒にパンの離乳食を食べてみましょう。簡単なレシピを離乳食の段階別にご紹介します。
5・6カ月で食べられる基本のパンがゆ
お米のおかゆと同じく、パンもおかゆにします。牛乳はアレルゲンになる可能性があるので、母乳の成分に近い粉ミルクを使ってください。
材料
作り方
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7・8カ月は肉と野菜をプラスしたトロトロ煮
赤ちゃんがもぐもぐと口を動かしてものを食べるようになったら、油の少ないお肉と野菜を加えた離乳食にトライします。
材料
作り方
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9~11カ月は見た目も楽しくポテサラサンド
赤ちゃんがカミカミして食べられるようになったら、パンの形のまま与えます。手づかみで食べられますし、ロールパンの皮が香ばしく、食欲をそそります。食パンをつかみやすいスティック状に切り、ディップのようにつけて食べてもいいですね。
材料
作り方
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