『3歳から保育園に入るのって遅いのかな?』と思っていませんか?家庭のさまざまな事情で、3歳から保育園に入るご家庭ももちろんありますが、周りを見るとやはり3歳からだと遅いのかな、と不安になってしまいますよね。
そこでこの記事では、3歳からの保育園が遅いと感じてしまう理由とメリット・デメリットを解説していきます。3歳からの保育園に入れるか迷っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
3歳からの保育園は遅いと感じる理由
なぜ3歳から保育園に通わせると遅いと感じてしまうのでしょうか。その理由を実際のデータに基づいて解説します。
2歳以下で通わせる人が多い
保育園に通う2歳児は全体の2歳児のなかで43.3%です。一方で3歳児は43.6%と、全年齢の中で最も高い割合になっています。0歳から1歳で一気に保育園児が増えている点からも、1歳からの入園が最も多い事といえるでしょう。一方で2歳児と3歳児の割合にあまり差がないことから、3歳から新たに保育園に入園する子どもはあまりいないことになります。
つまりほとんどの保育園児が、2歳以下で入園しているということになります。
このようなデータがあるため、周囲と比べ「遅いかな?」と感じる人が多いのではないでしょうか?
共働き世帯が増えている
共働き世帯数は、平成9年に専業主婦世帯を上回ってから年々上昇しており、現在では1245万世帯にまで増えています。
基本的に育児休業は1年6カ月までとなっています。待機児童になってしまったなど、「雇用の継続のために特に必要と認められる場合」のみ延長が認められますが、最長でも子どもが2歳になる前日までです。
大手企業の会社員や公務員には、最大3年の育児休業が認められていることもありますが、実際に3年間育児休業をとる人は仕事へのブランクの影響などでごく少数といわれています。
このような制度上の背景からも、3歳前に保育園に子どもを預けて職場復帰するのが増えていることがわかります。そうして共働き世帯が増える事も、3歳から保育園に入れる予定の人が『遅い』と感じる理由の1つになるでしょう。
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3歳から保育園に入れるデメリット
以上のことから、保育園に通う子どものほとんどが3歳以下で入園しているということがわかりました。それでも3歳から保育園に入れたい場合、どのようなデメリットがあるのでしょうか。
保育園に入るのが難しい
一番のデメリットは、そもそも入れるかどうかわからないことです。
保育園は学年ごとに入れる定員が決まっています。定員数は保育園によって違いますが、年齢が上がるにつれて増えていくのが普通です。特に3歳児は2歳児までと比べて定員がぐっと増えるので、基本的には入りやすくなるはずです。実際に地域によっては、待機児童数も少なくなってきています。
しかし、今の日本には待機児童や職員不足などの問題を抱えている地域がたくさんあります。そのような地域では新たな募集を出さないという園も少なくありません。そのため入園希望を出せる園が限られ、申し込みが集中して激戦となってしまのです。
3歳入園の場合、幼稚園への入園も可能ですが、自治体によっては併願を禁止しているところもあります。もし併願が禁止されていなくても、たいていの場合は保育園の合否がわかる前に、幼稚園に入園料を振り込まなくてはなりません。入園料の相場は10万円ほどです。実際、幼稚園に入園しない場合にも基本的には返金されないことが多いので、金銭的に大きなデメリットになってしまうでしょう。
子どもも親も園に慣れるまで時間がかかる
保育園には3歳までに入園する子どもが多く、そのほとんどは0、1歳児からの持ち上がりです。そのため子どもたちの関係は、ある程度できあがっていることが考えられます。その場所に初めて集団生活を送る子どもが馴染むまでには、それ相応の時間がかかってしまうでしょう。
3歳というと、もう自我も芽生えてきています。自分で「ああしたい」「こうしたい」という意志がしっかりあるので「保育園、行きたくない!」と言ったり、反抗したりすることもあるかもしれません。初めて会う先生方と信頼関係を築くのにも、時間を要することが予想されます。
これは親にも同じことが言えますね。すでに付き合いの長いグループに、少人数で新しく加わるのはなかなか緊張することです。日々のあいさつや会話を繰り返して、徐々にと慣れていかなくてはなりません。このような園への慣れに苦労するのも、デメリットの1つではないでしょうか。
親子で過ごす時間が圧倒的に短くなる
3歳まで保育園に入れなかった場合は、自宅育児をしている家庭が多いはず。24時間365日、子どもと一緒の時間を過ごしてきたのではないでしょうか。保育園に入ると、親子は日中のほとんどの時間を別々に過ごします。一緒にいられるのは朝と夜ですが、子どもの睡眠時間を除くとごくわずか。
以前とはまったく違う生活になるので、子どもはもちろん、親も寂しい思いをすることになってしまうことも。
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こどもが生まれてから幼児教育や知育にハマり、毎日2人の娘と知育を楽しむ主婦です。本業もこなしながらライティングやWebサイト運営もしています。子育て・仕事・こどもの教育・自分時間を大切にしたライフスタイルに憧れ、隙間時間に時間の使い方やライフワークバランスについて勉強中です。
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