最近は、共働きの夫婦が増えて来ています。2人が働いていればその分収入も増えますが、プライベートな時間はなかなか取れなくなるというデメリットがありますよね。しかし、このような問題を解決するために職場に近い自宅へと「職住近接」すれば、時間を有効に活用するのが可能になることでしょう。
今回は、職住近接のメリットと注意すべき点についてご紹介します。
職住近接は働くうえでの強い味方
職住近接とは、職場に近い場所に住むことを意味します。そうすることで、家庭での時間を十分に取って過ごすことができるようになります。しかし、多くの場合は自宅が職場に近いとは限らないのが現状ですよね。自宅と職場が離れていると、どのような問題が起こりがちなのでしょうか?
通勤時間だけで疲れてしまう
職場まで距離がある場合は、歩いて通勤することはできませんよね。そのため、電車やバスなどの公共交通機関を利用したり、自家用車を使ったりするのが一般的です。
しかし、多くの会社は始業時間が同じぐらいなので、電車やバスの中は混雑し、自家用車の場合も交通渋滞などを避けられないのが現状だと言えます。毎日このような状態を繰り返すと、通勤だけで体力を消耗してしまいます。
子どもがいる場合は送り迎えが大変
子どもがいる共働き夫婦は、仕事が始まる前に子どもを保育園まで送り届けなければいけません。ただ、預ける保育園が夫か妻の職場に近いとは限りませんので、早い時間帯から自宅を出る必要があるでしょう。
また、子どもを迎えに行く時も、仕事が忙しくても残業などをせずにいち早く退社をしなければ間に合わない場ケースも多いです。
時間に追われて心に余裕が持てない
自宅と会社が離れていると、通勤時間などに時間を費やすため、出勤前も帰宅後もバタバタして過ごさなければなりません。ゆっくりと朝食を取りたくても、そうしていると始業時間に間に合わないので、コーヒーだけで済ませたり、帰宅後も溜まった家事をするのに精いっぱいで、家族と話しをする時間も取れない場合が多いでしょう。
このように時間ばかり気にした生活をしていると、精神的にギスギスした毎日を送ることになってしまいます。
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職住近接で得られる主なメリットについて
会社の近くに住むと、さまざまなストレスを受けることが少なくなり、時間を上手に使うことも可能になります。職住近接をすることで得られるメリットを、具体的に以下にお伝えします。
通勤時間が短縮され、疲れが溜まりにくくなる
自宅と会社が近くなると、必然的に通勤時間が短くなります。例え、バスや電車が混雑したり、自家用車で渋滞にぶつかったりしても、それが短い時間なら耐えることが容易になるでしょう。通勤時間におけるストレスを減らすことができれば、仕事はもちろん、プライベートでのパフォーマンスも上がります。
子どもの送り迎えによるストレスを抱えにくい
会社と子どもの保育園が近ければ、朝も子どもを急かすことなく準備をして出かけることが可能です。
また、お迎えの時にまだ仕事が終わっていなかったとしても、距離が近い分、少しぐらい残業しても間に合うことが多くなります。送り迎えのことで負担が少なくなると、親も子どもも無理をすることが減るので関係性が良くなると言えるでしょう。
家族で過ごす時間が増えて生活が充実する
自宅と会社の距離が近ければ、通勤前や帰宅後に家族で過ごす時間を多く持つことができます。例えば、朝は急いで食事を摂らなくても良いため、家族で会話をすることが可能ですし、帰宅後も映画鑑賞などの趣味を楽しむことができるのです。
また、家事についてもゆとりがうまれるため、精神的におだやかな毎日を過ごすことができるでしょう。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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