高校や大学の受験とは違い、親子で挑むことになる中学受験。受験する本人がまだ小学生ということもあり、親の出番が多くなります。しかし、あまり出しゃばりすぎると子どもにストレスを与えてしまうことも。子どもの邪魔にはならないよう、力を出し切ってもらうにはどうすればよいのでしょうか。「親子の受験」とも言われる中学受験に、親はどのような心構えで挑めば良いのか考えてみました。
中学受験は子どもだけで乗り越えられない!
中学受験はまだまだ幼い小学生が挑む大きな壁です。なんの知識も持たずに一人で立ち向かうことは不可能と言っても過言ではありません。親は子どもの年齢や成長、個性に合わせて、手助けをしてあげることが必要です。
9歳から始まる中学受験の道
中学受験に向けた塾通いは一般的に「新小学4年生」と呼ばれる時期から始まります。「新小学4年生」とは、3年生の2月であり、まだ9歳の幼い子どもです。学校の勉強には慣れてきているでしょうが、いきなり中学受験や塾通いを始めるわけですから、親のフォローは必須です。中学受験について理解するのはまだ難しいかもしれません。
そのため、塾選びは体験をさせる、無料テストを受けさせるなどして、まずは親が主導していっしょに選んだ方が良いでしょう。この段階では、勉強を楽しむ気持ちをもってもらうことが大切です。
どこからどこまで手を貸すかは個人差も
塾の通いはじめは、宿題の仕方や丸付けの仕方など、細かくて簡単なことでも親子で取り組みましょう。慣れてきたら、少しずつ子どもが一人でできるように導いてあげます。
この時、「もう5年生だからできるでしょ」など年齢で決めるのではなく、その子の成長や性格に合わせて、どこまで手助けをするかを決めてあげてください。
また、テストや志望校のイベントなど、学年が上がるにしたがって忙しくなってしまい、スケジュール管理が難しくなります。リサーチやスケジュール管理など、こまごまとした作業は最後まで親がしてあげましょう。もちろん、知り得た情報は子どもと共有しておくことが大切です
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親は子どもの絶対的な味方になる!
ついつい熱が入りすぎて、模試やテストの結果が悪いと大きな声で怒ってしまう親御さんもいるかもしれません。しかし、ここはぐっと我慢をして、子どものやる気を削がないようにしましょう。親は何があっても子どもの一番の味方でなくてはいけないからです。
子どものモチベーションを維持させる
親はいかに子どものモチベーションを上げるかを考えて行動しましょう。子どもに対して怒鳴るなど、不安をあおって勉強させようとするのは良くありません。モチベーションがどうやったら上がるかは、子どもによって違います。模試の順位が高かったら、次もがんばろうと思う子もいれば、順位が低い時にがんばらなくてはと一念発起する子もいます。
また、ごほうびを用意しないといけない子もいます。親は自分の子どものモチベーションがどうやったら上がるのかを、試行錯誤して見つけていかなくてはいけません。
もちろん体調管理をするのも大切な役割
中学受験の時だけでなく、子どもの体調管理をするのは親の大切な役割です。
ただ、塾に持ち込む弁当は眠たくならないように糖分を少な目にするなど、その時にあった食事内容を研究すると、子どもの力強い応援になります。
また、夜更かしをさせない、ストレスをためないようにガス抜きをしてあげるなど、子どもの様子を見ながら親が出来る限りの手助けをしてあげましょう。
これらの役目は塾や学校の先生ではなく、親にしかできないことです。
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元IT系企業勤務。現在はフリーランスのデザイナーである夫の会社でWebサイトの構築、運営やライティングをしています。ゆる受験で私立中高一貫校に通う長女、ガチお受験で私立小学校に通う次女、そして幼稚園に入園する三女の三姉妹のお母さんもしています。
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