一般的には、夫の給料が入った後に妻が家計管理を行い、夫にお小遣いを渡して月々過ごしてもらうという方法を取っている家庭が多いことでしょう。しかし、妻も働いていると時間が足りずに、家計管理をするのが大変だという方もいます。ここでは、夫に家計管理を任せたときのママのストレスがどうなるかについて、ご紹介します。
夫が家計管理をすると、貯金額が増える?
昔から、家計管理は妻がするものという印象を持っている人は多いです。しかし、最近では「夫が家計管理をすると貯金ができる」とも考えられています。なぜ、そのような考えが生まれたのでしょうか?
男性は基本的に理論的であることが大きな理由
男性と女性は、考え方や感覚に大きな違いがあります。基本的に、男性は理論的に物事を考えられますが、女性は感情的に物事を考えます。そのため、女性が家計管理をした場合だと、「ポイントを貯めたいからクレジットカードを利用する」といった目先の良さにほだされて、結局支払いが多くなることがあります。また、電気代を安くしたいからと照明をマメに消すなど生活の知恵を駆使する人も多いですが、結果的にどこまで節約できたのかは不確かです。
一方で、男性の場合は「どうすればお金を貯められるのか?」について冷静に検討するタイプが多いので、電気代を安くしたいのなら電力会社を変更する、ポイントを貯めたいなら日々の買い物ではなくて光熱費などの支払いをカード払いに切り替えるなど、根本的に変化させることを考えます。
もちろん、向き不向きはありますが、女性よりも男性の方がお金を貯められる仕組みづくりを考えることに向いている場合があります。
理系男性ならお金が貯まるリサーチができる
共働きをしている子育て中のママだと、お金を貯める・節約をするために色々と比較をして、リサーチするのが意外と難しいものです。時間がなかなか取れませんし、子どもの相手や仕事をしながらだと考えることが多すぎて無理だと感じるのは仕方がありません。
一方で、男性で理系の感覚を持っている人だと、自分の世界に入り込むことができるので、出費を抑える方法や貯金するためには何を削減してどのような行動をすると良いかについて、リサーチしながら決めることができます。このように、趣味の一環として貯金について検討してくれるような男性なら、家計管理を任せると良い方向に進みます。
夫任せは厳禁!2人で家計を理解しておく
男性は、お金が貯まる仕組みを考える思考になりやすいですが、全く妻が家計のことを知らないというのは問題です。日頃の家事をする際や生活必需品、食料の買い出しも夫婦で行くことが多いでしょう。そんな時に、家計について妻が何も知らないと、今いくらお金があって、いくら使えばいいのかわからずに揉めごとのタネになります。そうならないためにも、夫婦2人で家計については相談し合い、情報を共有し合うことが大切だといえます。
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夫が家計管理をすることによるメリット
家庭のお金をスムーズに運用でき、さらに貯金ができればどちらが家計管理をしてもOKですが、夫が家計管理をすることで得られるメリットは何なのでしょうか?メリットとデメリットを理解し、どちらが管理をするのか冷静に決めましょう。
片方だけに負担を強いることがなくなる
夫婦間でケンカになる理由で多いのは、「自分だけが大変な思いをしている」という感覚を持った時だと言えます。例えば、男性でありがちなのが「自分は仕事をして家庭を支えている」という強い自信のもと、それ以外の全てを女性に任せっきりにすることもあるでしょう。しかし、最近では共働きの夫婦が多いので、男性だけが仕事をしているわけではありません。そうなると、女性は「自分にばかり負担がきている」と不満に思うのも当然だと言えます。
夫が家計管理をしてくれることによって、妻の負担が1つ減りますし、お金の流れを夫も把握してくれていると、何かと協力し合えることになるのです。
貯金を趣味にしてくれる可能性がある
男性は、何かと浪費癖があることも多いです。しかし、家計管理を任せることによって、一家の大黒柱として自分がお金を動かさなくてはいけないという責任感を持ち、将来的に家が欲しい・子どものための教育資金を貯めたいなどの目標を立て始めることもあります。そうなると、意識が大きく変化するので、貯金が趣味になり、今までのお金の使い方とはまるで変わる可能性も高いでしょう。
家庭のことをよく考えてくれるようになる
家計管理を妻任せにしている夫は、基本的に家庭のことを楽観視している傾向があり、自分がいくら使おうと妻がどうにかしてくれると思っている人もいます。妻から「今月厳しい」と言われて初めて、家庭のお金がどうなっているのかを初めて知ったという男性も少なくなく、パニックになってケンカになることも。
一方、最初から夫が家計管理をしていると内情をよく知っているため、今家庭のために何ができるのかをよく考えてくれるようになります。家庭を大事にしている男性の多くは、妻だけではなく、家庭全体のことを考えているものです。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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