初めての育児、赤ちゃんとどう向き合っていけばよいの?そんな風に考えている方は、アタッチメント・ペアレンティングを取り入れてみてはいかがでしょうか。
アタッチメント・ペアレンティングは、赤ちゃんとのふれ合いを大切にする育児法のこと。
ここでは、赤ちゃんとママの心を豊かにするアタッチメント・ペアレンティングについて、詳しくご紹介していきます。
アタッチメント・ペアレンティングとは
アタッチメント・ペアレンティングとは、アメリカの小児科医と母乳育児の指導者シアーズ夫妻が提唱している子育て法です。
ペアレンティング=子どもを育てる事
直訳ではわかりにくいですが、『ふれ合いを大切にした育児』と表現するとわかりやすいですね。
この表現通りアタッチメント・ペアレンティングとは、添い寝や抱っこ、母乳育児のような『子どもとのふれ合い』を重視して、親子の絆を深めながら育児する方法のことです。さらに詳しく解説していきましょう。
アタッチメント・ペアレンティングは絆を深める育児
アタッチメントとは直訳すると『密着』と訳しますが、『一対一の信頼関係を構築する事』とも言われています。もう少しわかりやすい表現をすると、『ママと子の信頼関係を築く』ということです。
この信頼関係(絆)を深めながら育児を行う事を、アタッチメント・ペアレンティングといいます。アタッチメント・ペアレンティングを取り入れる事で、お互いを信じ合い、理解し合う関係が構築されていきます。
シアーズ夫妻はどんな提唱をした?
アタッチメント・ペアレンティングは、8人の子どもを育てたアメリカの小児科医と母乳育児の指導者シアーズ夫妻が提唱した育児論です。具体的にシアーズ夫妻は、以下のような育児論を主張しています。
- 自然分娩で出産する
- 母乳育児で育てる
- 添い寝して寝る
- 抱っこ紐で密着して行動する
- 子どもが泣いたらすぐに母乳をあげる
とにかく片時も子どもとは離れるな、といった現代では考えにくい日本古来の育児法を、アメリカで提唱していました。働く女性が増えた今、一見『ありえない』と思う提唱ですが、シアーズ夫妻が出版した『ベビーブック』は、事細かに育児のマニュアルが記載されており、時代に逆行しながらもベストセラーに選ばれています。
この事からも、シアーズ夫妻が提唱するアタッチメント・ペアレンティングは、『大切な育児の考え方』と、多くの女性が共感していることがわかります。
どんな子が取り入れるべき育児論なのか
アタッチメント・ペアレンティングはどんな子にも当てはまる育児論とされていますが、以下に当てはまる人は、特に実践してみてほしい育児論です。
- 子育てに不安があるママ
- 怒りっぽい、よく泣いてしまう子
アタッチメント・ペアレンティングは、子どもとのふれ合いを大切にすることで、子どもをより深く理解できるようになり、親の不安も軽減する効果があります。また、より深い愛情を注ぐ育児法なので、愛情を求める行動(怒る・泣く)が多い子にも適した育児論とも言われています。これら2つに少しでも当てはまる、という方は、アタッチメント・ペアレンティングを取り入れてみてはいかがでしょうか?
次項では、アタッチメント・ペアレンティングの効果について、詳しく解説していきます。
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アタッチメント・ペアレンティングで期待できる効果
アタッチメント・ペアレンティングを取り入れると、どんな効果が期待できるのでしょうか?結論を先に述べておくと、アタッチメント・ペアレンティングを取り入れる事によって、赤ちゃんとママは、お互いの感情を理解しやすくなります。その結果、赤ちゃんは安心感に満たされてご機嫌になり、ママは育児が楽になっていくのです。実際に取り入れた時の効果を解説していきます。
赤ちゃんに起こる効果
アタッチメント・ペアレンティングを取り入れると、親子のスキンシップが増えていきます。その結果、赤ちゃん・ママ両方に変化が訪れます。具体的にどんな効果が実感できるのか、まず赤ちゃんに起こる変化からお話ししていきましょう。
- 赤ちゃんの機嫌がよくなる
- ぐっすり寝てくれる
- 言葉の理解が早くなる
- 愛情を感じられる子になる
- 表情豊かな子になる
アタッチメント・ペアレンティングを取り入れる事で、『寂しい・眠たい』など、赤ちゃんのネガティブな感情を制御してあげられます。その結果、赤ちゃんは安心感に満たされ、ママと子の信頼関係が育まれていきます。
この信頼関係が構築されてくると、赤ちゃんは心豊かな成長を遂げ、ママの事も理解してくれる子に育っていくのです。
ママに起こる変化
一方、ママが実感する効果としてはこのような変化が生じます。
- 赤ちゃんの変化に気づきやすくなる
- 赤ちゃんの主張を理解できるようになる
- しつけが楽になる
- 育児ストレスが軽減される
- 自信をもって育児に取り組む事ができる
育児がつらいのは赤ちゃんとの意思疎通ができないから、という人は結構多いでしょう。グズッているのに何をしてもうまくいかない、そんな毎日が続いて、しんどくなっていませんか?アタッチメント・ペアレンティングを続けていけば赤ちゃんとのふれ合いが増え、赤ちゃんが出す合図に自然に反応できるようになっていきます。
すると、赤ちゃんの感情も満たされ、対処できないぐずりが減り、ママの心労も軽減されるはず。
このママと子のWin-Winの関係が、アタッチメント・ペアレンティングを取り入れる大きな効果になっていくのです。
パパにも良い効果がある
アタッチメント・ペアレンティングは、主にママと子どもの関係について述べられることが多いです。でも、パパもできるだけ一緒に取り組んだ方が、良い効果がたくさん得られます。
例えば、我が家の場合『お風呂』と『休日のお昼』は、パパと子のふれ合いの時間にしています。ママしか取り組まないと、場合によっては極端な『ママ依存』になる可能性もあり、子どもの心の成長に繋がりません。最終的には一対一の信頼関係から、『家族の信頼関係』に繋がっていくのが、アタッチメント・ペアレンティングの効果でもあります。仕事が忙しいパパにも育児の時間を取ってもらい、子どもとの関係性を深めてあげましょう。
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こどもが生まれてから幼児教育や知育にハマり、毎日2人の娘と知育を楽しむ主婦です。本業もこなしながらライティングやWebサイト運営もしています。子育て・仕事・こどもの教育・自分時間を大切にしたライフスタイルに憧れ、隙間時間に時間の使い方やライフワークバランスについて勉強中です。
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