中学受験をする子が増える一方、熾烈な中学受験を避けて、公立小学校から私立小学校への編入に興味をもつ親御さんも多いのではないでしょうか。しかし、小学校のお受験や中学受験と違い、情報が少ない編入試験。本当に中学受験よりも簡単なのか、どのような対策を取れば良いのか、私立小学校編入のための準備や対策などをまとめました。
私立小学校への編入についての基礎知識
中学受験を避けたい、小学校受験で不合格だった学校があきらめられない、現在通っている公立小学校に不満があるなど、さまざまな理由で検討される私立小学校への編入。まずは、私立小学校編入についての基本的な事柄を知っておきましょう。
そもそも、編入することは可能?
私立小学校への編入は、志望する学校が編入試験の受験者の募集をかけていれば可能です。欠員が出た場合のみ編入試験を行う学校もあれば、帰国子女枠などで一定数編入を受け入れている学校などもあります。在学している私立小学校の許しをもらわずに試験を受けてしまうと、退学処分になってしまうこともあるようです。私立小学校から他の私立小学校への編入を希望する場合は、小学校同士の取り決めなどを確認しましょう。
編入を受け入れる小学校はどう見つける?
編入生の募集要項は、それぞれの私立小学校のホームページに掲載されます。編入試験の時期は学期末が多いですが、学校によってバラバラです。そのため編入試験の募集情報がホームページに掲載されるのがいつになるのかわかりません。情報の取りこぼしのないよう、こまめにチェックしましょう。また、学校によっては編入希望者の登録を行っている場合もあります。欠員が出た場合に連絡をいただけますので、編入志望の方は登録をしておくと安心です。
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私立小学校編入に向けて準備すること!
私立小学校へ編入するということは、子どもにとって大きな出来事です。現在在学している学校の友人や先生ともお別れすることになるので、親以上に心の準備が必要です。子どもの心の準備が出来たら、編入試験に向けて準備を整えていきましょう。
志望校を見つけて、リサーチをする
編入試験でも受験でも大切なことは志望校の決定です。私立小学校では心の教育や生活態度の教育、英語教育やICT教育など、さまざまな特色をもった学校があります。さらに教育理念なども学校によってそれぞれですので、自分たちの教育方針や、子どもの性格にぴったりと合った学校探しをしましょう。もちろん、内部進学先の中高一貫校や、中学受験を考えているなら進学実績などもチェックしておく必要があります。また、公立小学校とは違うカリキュラムで授業も進められています。編入先の学校でも子どもが無理なく授業に参加できるかどうかも考慮したいですね。
編入試験に向けた勉強を開始する
編入試験では、多くの場合算数と国語の試験を受ける事になります。面接もありますし、学校によっては作文や行動観察がある場合も。そのためのお勉強ですが、自宅で対策をとるには情報が少なすぎます。できれば、私立小学校編入試験専門塾などを頼りましょう。もともと中学受験を考えていて、小学校の授業より進んだお勉強をしていたとしても、志望する学校の出題傾向や面接対策などはプロの先生におまかせした方が安心です。もし、専門塾がお近くになかった場合は、お近くの塾に対応してもらえるか問い合わせてみましょう。編入試験は、自分の子どもの学年で欠員が出た時にしか受験する機会がありません。ぜひ万全の態勢で臨んでください。
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元IT系企業勤務。現在はフリーランスのデザイナーである夫の会社でWebサイトの構築、運営やライティングをしています。ゆる受験で私立中高一貫校に通う長女、ガチお受験で私立小学校に通う次女、そして幼稚園に入園する三女の三姉妹のお母さんもしています。
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