母乳で育児を続けていると、他の人に赤ちゃんを預ける事や保育園を利用する事が出来ずに困ってしまいますよね。そうした際に便利なのが、冷凍した母乳です。粉ミルクの栄養が優れているといっても、なるべくなら母乳を飲ませたいと希望するお母さんの強い味方となってくれます。冷凍母乳があれば、哺乳瓶から母乳を与えることが出来ますが、その冷凍方法や解凍方法を知っておかないと、せっかくの母乳を無駄にしてしまうかもしれません。ここでは、冷凍母乳の取り扱いについてまとめてみました。
母乳の冷凍保存はとても簡単!
母乳の冷凍方法はとても簡単ですので、ぜひトライしてみましょう。ただし雑菌が入らないように丁寧に取り扱うことが非常に大切なポイントとなります。また冷凍保存をする頻度が高い場合は、搾乳機も購入しておくと便利ですよ。
まずは必要な道具をそろえましょう
母乳の冷凍保存に必須なものは、母乳専用のパックです。メーカーは「ピジョン」や「カネソン」などの他、海外ではスイスの「メデラ (Medela)」が有名です。これらの母乳専用パックはすでに滅菌がされており、母乳に雑菌が入り込まない工夫がされています。またダブルジッパーなどで、中の母乳が漏れないような構造になっているのが特長です。日付などを書き込む欄もありますので搾乳した日や、保育園に預ける場合は名前などを記述しておくことができるので便利。
そして頻繁に母乳を冷凍するなら、搾乳機の使用をおすすめします。搾乳機があれば、乳房への負担が少なく、安全にたくさんの母乳を搾乳できます。
なによりも「清潔」を心がけます
赤ちゃんが口にするものなので、雑菌が入らないように気を付けながら搾乳、パックに入れる必要があります。搾乳時は必ず手洗いをし、乳房や乳頭を洗浄綿などで拭いておきます。母乳専用パックの内側を手で触らないように気を付けましょう。保育園などプロの保育士さんに預ける場合は、母乳の搾乳や冷凍方法について尋ねておくといろいろと教えてくれるかもしれませんね。また逆に両親などに預ける場合は冷凍した母乳の取り扱いについて説明しておくと安心です。ちょっとした手違いで、うっかり雑菌が混入してしまう可能性があります。
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冷凍した母乳の注意点をおさえましょう
搾乳、冷凍した母乳を問題なく赤ちゃんに届けるためには、いくつかの注意点があります。些細なことですが、見逃すとせっかく用意した母乳が無駄になってしまうかもしれません。ぜひチェックしておいてくださいね。
冷凍保存しても消費期限がやってくる
冷凍保存した母乳にも、他の食品と同じように消費期限があります。母乳パックの各メーカーの注意書きをチェックしてみましょう。「メデラ (Medela)」や「ピジョン」のWebサイトには、6カ月間までの保存が可能と書かれています。しかし「ピジョン」の商品ページには、搾乳直後の冷凍した母乳は、3カ月を目安に使用する事と記載されているからです。当然、保存料が入っているわけではありませんので、なるべく早めに消費した方が安全でしょう。
冷凍する母乳の量に気を付けましょう
冷凍した母乳は、一度解凍してしまうと再冷凍できません。また解凍後の母乳は日持ちもしません。そのため解凍した母乳は飲み切ってしまわないと破棄することになります。たとえば、退院直後の新生児の場合、1回の授乳で80ml程度が適量とされています。大切な母乳を無駄にしないように、赤ちゃんの月齢に合わせた量ずつ冷凍しておきましょう。母乳専用パックも、40ml、80ml、160ml、200mlなど、さまざまなサイズがランナップしていますので、ちょうどよいサイズを用意しておくと便利ですよ。
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元IT系企業勤務。現在はフリーランスのデザイナーである夫の会社でWebサイトの構築、運営やライティングをしています。ゆる受験で私立中高一貫校に通う長女、ガチお受験で私立小学校に通う次女、そして幼稚園に入園する三女の三姉妹のお母さんもしています。
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