小学4年生から6年生まで、嵐のような3年間を過ごすことになる中学受験。当事者である受験生がまだ小学生であることから、親と子で協力して戦い抜くことになります。冷静でいなくてはいけない母親や父親も、無我夢中で過ごすため気づかないことも多く、受験終了後に後悔することも。中学受験で後悔しがちな3つのことをまとめてみました。
中学受験「冷静さを欠いていた」という後悔
中学受験が終わり受験の日々を振り返ってみると、自分でも冷静な判断ができていなかったと気づくことが多いようです。特に、ヒステリックに放ってしまった子どもへの言葉や態度は、後々まで罪悪感として残ってしまいます。
勉強量が多すぎて子どものストレスに
親にとって「自分が満足できる」勉強量を子どもに押し付けてしまうと、子どもの心に大きなストレスとなってのしかかります。志望校に合格させてあげたいという親心からの行動ですが、限界を超えた勉強量は子どもにとってマイナスでしかありません。また、思うような成果が得られなかったときに、思わず子どもの自尊心を傷つけるような暴言をはいてしまうことも。自分を押し殺して勉強をしてきた子どもは、中学受験が終わってから反動が出て、思い描いていた中学校生活が送れなくなる場合もあります。模試の結果に一喜一憂せずに、落ち着いて状況判断と対策を練ることができれば良いですね。
受験直前は金銭感覚が崩壊していた
中学受験のために、ほとんどのご家庭が中学受験塾や家庭教師、個別指導塾などを利用していると思います。それらを併用している方もいますよね。毎月の高額な授業料とは別に、特別講習費用なども必要となります。受験直前の6年生のために、夏期講習などとは別に夏合宿や志望校別特訓、正月講習など、さまざまな特別講習が企画されています。それらは強制参加ではなく、必要な講習だけを受講すれば良いのですが、冷静な判断ができずに不安感から不必要なものまで受講してしまうことも。貯金のほとんどを塾に使ってしまって後悔しても、お金は戻ってきません。あらかじめ塾用の予算を決めておくなどの予防策を考えておきましょう。
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中学受験「習い事を続けさせたかった」という後悔
誰もが悩む、塾や勉強時間と習い事との兼ね合い。中学受験に本気で挑むとなると、どうしても習い事をやめなくてはいけない状況になります。しかしやめさせてしまった、という後悔が残ってしまう場合も少なくはありません。
スケジュール調整が難しい、塾と習い事
塾に通い始めた4年生くらいであれば、塾と習い事のスケジュール管理もそこまで難しくはありません。しかし、5年生になり塾の日が増えてくると、習い事の整理をする必要が出てきます。バレエなどはレッスンが週に3回や4回あるので、レッスン回数を極端に減らすかやめるかしなくてはいけませんし、野球やサッカーなど、週末に練習がある習い事は模試やオープンキャンパスの日と重なってしまうので、練習に参加できなくなります。今まで打ち込んできた習い事を中学受験のためにあきらめることは、親も子も苦渋の決断です。「あのまま続けていたら…」と後悔する日が来ても不思議ではありません。
受験終了後に再開すればいいと思ったけど…
習い事をやめずにいったんお休みという形をとる親子もいます。しかし、一度中断した習い事をもう一度再開するのが難しいパターンも。先ほどの例でいうとバレエなどは、筋力や柔軟性が著しく低下してしまっているので、体作りから再開することになります。しばらくはトゥシューズも履けませんし、同級生との差がひろがっていく一方ですので、固い意思がないと復帰はできません。また、中学生になると部活があります。部活が忙しい、部活の方が楽しいなど、習い事を再開することなくそのままやめてしまう子もいるようです。親としては、小さいころから続けていた習い事をあっさりあきらめる気持ちになれず、モヤモヤが残ってしまう結果となります。
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元IT系企業勤務。現在はフリーランスのデザイナーである夫の会社でWebサイトの構築、運営やライティングをしています。ゆる受験で私立中高一貫校に通う長女、ガチお受験で私立小学校に通う次女、そして幼稚園に入園する三女の三姉妹のお母さんもしています。
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