友達からの流産報告。「どう返事をしたらいいのか分からない」と悩んでいる方も多いと思います。そこで今回は、以下3つについて詳しくご紹介していきます。
- 流産した友達へ声を掛ける前に心得たいこと
- 流産した友達に絶対言ってはいけないこと
- 流産した友達に掛けるべき言葉
この記事を参考に、優しく友達を励ましてあげてくださいね。
流産した友達へ声を掛ける前に心得たいこと
当たり前ですが流産した後は、かなりデリケートな状態になっています。自分が良かれと思って言った一言であっても、気づけば相手を傷つけてしまう可能性があることを念頭に置いておきましょう。
ここでは、友達からの流産の報告に返事をする前に心得ておきたいことを、3つお伝えします。
心得1:無理に励まそうとしなくても良い
流産した友達を励まそうとし、さまざまな言葉を無理に投げかけることは控えるようにしましょう。無理に言葉を紡ごうとすると、相手にとって不愉快な話題を提供してしまうことも多いからです。例えば「何が原因で流産になったの?」などと聞くことは、やめておいたほうが賢明です。慎重に、言葉選びをすることが大切です。
心得2:自分が相手の立場だったらどうかを考える
流産した友達へ声をかける前に、自分が彼女の立場だったらどんな言葉をかけて欲しいかを考える必要があります。必ずしもそれが彼女の欲しい言葉かどうか分かりませんが、「絶対に言って欲しくない」言葉は一致する場合が多いものです。
まずは相手の気持ちになって、今彼女がどんな気持ちでいるのかを、しっかりと考えることが大切です。そうすることで、他人事ではなく親身になって相手を励ますことができます。
心得3.:無理にお見舞いに行かない
自分がとても辛い時に、「今は誰にも会いたくない」と思う人も多いと思います。友達としては「友達が辛い時には、すぐに会いに行かなきゃ!」と思ってしまいがちですが、それは友達にとっては迷惑である可能性もあります。
もし彼女の方から「会いに来て欲しい」と言われた場合にはすぐにでも駆けつけてあげるべきですが、何も言ってこない場合には無理にお見舞いに行かない方が良いでしょう。
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流産した友達に絶対言ってはいけない言葉
流産した友達に対して「頑張ってね!」と声をかけてしまう人は少なくありません。しかし流産した友達側からすると「言われなくても、頑張っている!」と思ってしまうのが本心。余りにも無神経な言葉を掛けてしまうと、友情にヒビが入ってしまいます。ここからは、流産した友達に向けて言ってほしくない言葉を3つご紹介します。
言ってほしくない言葉1:また妊娠出来るよ
流産してしまったときには、当たり前ですが、次のことが考えられる状況にまだありません。そのため、「またすぐに妊娠できるよ」とか「次は大丈夫だよ」などのように、切り替えて次を見ることを促すような言葉は絶対にNGです。こう言った言葉を言われると、流産した友達からするととても悲しい気持ちになってしまいます。
気持ちをすぐに切り替えることは、難しいものです。そのことを念頭に置いた上で、彼女の気持ちを察するようにしましょう。
言ってほしくない言葉2:よくあることだよ
実は日本では約15%の人が流産をしています。この数字だけを聞くと決して流産をしている人が少ないわけではありません。しかし「よくあることだよ」と流産をしてしまった友達に向けて言うのは、とても失礼なことです。
友達にとっては、お腹に宿った命は、かけがえのない大切な命です。それを「よくあることだよ」の一言で済まされてしまうと、不快に思われてしまいますので、注意してください。
言ってほしくない言葉3:元気そうで安心した
これも良かれと思って言ってしまいがちですが、言わない方が良いでしょう。なぜなら流産をして元気な人は、1人もいないからです。元気そうに見えるのは、無理をして元気なふりをしているからだと気づいてあげてください。
それをしっかりと理解した上で、声をかけてあげるのです。そうすることで、友達としては、救われるでしょう。目に見えたままを言うのではなく、友達の心理状態を読むことが大切です。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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