出産のときに慣れ親しんだ実家で家族のサポートを受けられる里帰り出産を予定しているママもいると思います。実家で出産という大変なことを助けてもらうには、家族でもお礼は必要なのでしょうか。ここでは里帰り出産のお礼のし方、マナーについてご紹介します。
里帰り出産のお礼をすべき?
親としては、娘や孫が家に来るのはとてもうれしいことです。「お金なんていらないから、ぜひ来て!」と言ってくれる家もあるでしょう。そのため、あなたも「実家へ帰るのにお金を払う必要があるの?」「私の親は現金を受け取らないだろうな」と思うかもしれませんね。
以下に里帰り出産の負担や、お礼が必要な理由を見ていきましょう。
里帰り出産は経済的な負担がかかっている
里帰り出産では、多くの方が2~3か月ほど実家にお世話になります。その間は食費やガス、光熱費、水道代は必ずかかってきますよね。また産後すぐに使うベビー用品や日用品も買わないといけません。さらにあなただけではなく上の子どもも一緒に帰れば、もっと負担は大きくなるでしょう。
さまざまな生活費は、親にとって大きな出費になっているかもしれません。「現金はいらない」と言われるかもしれませんが、経済的な負担が大きくかかっていることを忘れないようにしましょう。
親自身の体の負担も大きい
出産前は体が重く、陣痛もあり、率先して家事をすることができないことも多いですよね。出産直後も、赤ちゃんは約2時間半おきに授乳・ミルク、おむつ替えなどがあり、家事にまで手が回らないことも少なくありません。
あなたが出産で大変なとき、親は育児や家事を助けてくれます。上の子どもも一緒なら、「子どもの相手」という育児も加わります。また赤ちゃんは夜によく泣くのであなたも含め、親も寝不足になる可能性があるでしょう。親はあなたよりも高齢ですから、精神的・体力的な面がとても心配ですね。
里帰り出産は感謝の気持ちを伝える機会
娘が出産を控えていると、多くの親は「家に来ても良いよ」と言ってくれるでしょう。妊婦のあなたが家事を手伝うのを良しとしませんし、「休んで」と声をかけてくれるはずです。どれだけ寝不足になったり、疲れていても、あなたを責めることもないでしょう。そんな親の気持ちに、「ありがとう」を伝えたいと思いませんか?
里帰り出産のお礼は里帰り中だけではなく、今まで育ててもらったこと、助けてもらったことの感謝を伝えるのにも良い機会です。普段お世話になっていると思いながらも、何も伝えずにいるのなら、この機会に感謝の気持ちをあらわしましょう。
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里帰り出産のお礼は何を贈れば良い?
里帰り出産の際に、明らかに負担を減らしてあげられるのは、経済的な面だと言えます。そのため、現金を贈るのがベストでしょう。しかし中には「親としてあたりまえのこと」、「現金はいらない」といって受け取らない親もいます。両親の性格なども考えて、一番スムーズに受け取ってもらえるお礼は何でしょうか?
里帰り出産のお礼の金額の相場は?
お世話になる月数×20,000円~30,000円が、一般的だと言われています。上の子どもを連れていく場合は、5,000~10,000円ほど加えます。その他1日3,000円と日割りで考える方もいれば、現金とそれ以外の贈り物を合わせて、50,000円~60,000円ほど多くかける方もいます。
多ければ多いほど良いというわけではなく、親によっては気持ちの面で負担に思う方もいます。また出産で家族が増えるので自分たちの生活が苦しくなるほどの金額をわたさなくても大丈夫です。最低限、一般的といわれる金額を用意しておきましょう。
現金以外の贈り物には何がふさわしい?
現金は受け取らない親も、「商品券」なら受け取ってくれたという声があります。商品券は多くの店で使うことができるので、親が好きなもの、役立つものを買うことができます。他にも旅行券や家電・パソコンという手もあります。家事を助ける家電をプレゼントしたり、高齢の方には難しいパソコンの操作を教えてあげたりするのもいいですね。大切なのは、気持ちです。親が喜ぶ贈り物をしてあげましょう。
手紙や写真を添えて親に渡すのも可
お金や贈り物はしなくても、親へのお礼に日々の感謝を書いた手紙を送ると、より気持ちを伝えられます。遠方に住む親には、家族写真や赤ちゃんの写真を添えるのも、とても喜ばれることが多いです。
現金や贈り物はいらないと固く断る親もいます。それは、きっと照れや喜びの他に、娘夫婦に金銭的な負担をかけたくないという親心でしょう。そういった親でも、手紙や写真は受け取ってくれやすいです。しっかりと感謝の気持ちを伝えたいなら、手紙などを準備しておくと良いですね。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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