男性が結婚相手のことを外で話すときに、いろいろな呼び方が使われます。嫁や妻、カミさん、家内などたくさんあり、人によってどれを使うかは違います。どれを使っても意味が伝わっていればいいのですが、呼ばれている側からすると「その呼び方はちょっと…」と思ってしまうこともあるでしょう。今回は、配偶者に対する呼び方や意味について、ご紹介します。
配偶者は外ではどんな風に呼ばれている?
インテージリサーチが夫婦の呼び方に関する調査を行ったところ、配偶者がいる女性の「親しい人前で理想の呼ばれ方」と、「実際の呼ばれ方」には違いがあることが分かりました。そこでまず、呼び方事情についてまとめていきましょう。
女性の理想の呼ばれ方第1位は「妻」
調査によると、女性の理想の呼び方第1位は妻でした。2位は奥さん、3位に嫁と続きます。確かに、妻という呼び方は最もスタンダードで、当たり障りがないので無難な呼び方ですよね。また、奥さんは妻に比べて柔らかい印象があるので、女性に好まれるのかもしれません。嫁という呼び方もよく使われますが、女性の理想の呼ばれ方としてはやや低い水準となっています。
男性による実際の呼び方第1位は「嫁」
女性の理想の呼ばれ方では妻、奥さん、嫁という順位になったものの、実際の呼び方では1位が嫁、2位が奥さん、3位は名前の呼び捨てという結果になっています。そして、女性側の理想の呼び方1位だった妻は、なんと5位とかなり低い結果となりました。対して奥さんという呼び方は、男女ともに人気があることが分かりますね。今回のアンケートでは、親しい相手と話す際に使われるという条件だったので、名前の呼び捨てもランクインしました。
呼び方には理想と現実のギャップがある
女性の理想の呼び方1位だった妻は、実際の呼び方では5位となったことから、理想と現実にはギャップがあることが分かりました。つまり、世の女性は外で夫が自分のことを話すときに、呼び方に対して疑問や不快感を持っている可能性があります。自分の呼び方を聞く場面は何回もありますから、その度に違和感を持っているとすると、かなりストレスになってしまうと考えられるので、呼び方は意外と大きな問題かもしれません。
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配偶者への呼び方にまつわる問題は?
何気ないことですが、本人にとっては、相手からどう呼ばれるかは案外重要なことです。呼ぶ側は意識せずに言っていても、配偶者は嫌な思いをしているかもしれませんし、実は言葉として間違っていることも。そこで、配偶者への呼び方にまつわる問題を集めてみました。
配偶者に対する本当に正しい呼び方は?
実際の呼び方で1位だった嫁という呼び方は、実は息子の妻のことを指す言葉ですから、夫が使うには実は適さない言葉です。また、奥さんという呼び方も他人の妻のことを指すため、こちらも本来の意味では間違っています。一方で、妻や家内は自分の配偶者を指す言葉なので呼び方として正しいのですが、家内という言葉は家の中にいる人という意味があるので、女性社会進出が進んだ今では望ましくないかもしれません。つまり、呼び方としては妻が一番無難だと考えられます。
「嫁」は見下している感じがすることも
男性が配偶者を呼ぶときに一番使われている嫁は、女性にとっては少し見下しているように感じて嫌だという人もいます。かつては、男性の方が家庭の中で力を持っていましたが、今では男女平等が当たり前ですから、見下されるように感じるのはやはり嫌ですよね。また、嫁という呼び方は夫の親が使う言葉でもあるので、姑やしゅうとに呼ばれている感じがして不快感があるのかもしれません。
呼び方は気にしないという人もいる
呼び方に理想はあっても、実際にはどう呼ばれても良いと考えている人ももちろんいます。呼び方が全てではありませんし、自分の理想の呼び方とは違っていても、夫が自分を大事に思ってくれていればそれでよいと感じているのです。また、奥さんや嫁など本来の使い方とは間違っている場合でも、妻を表す言葉として使っている男性も多いことから、特に訂正する必要もないと考えている人もいます。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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