寝かしつけなどで、赤ちゃんをトントンしているという方もいるのではないでしょうか?しかし、トントンも効果的な方法や、赤ちゃんが寝落ちする理由を押さえておく必要があります。ここでは、トントンで寝る理由、効果的なやり方、トントンしても泣く時の対処法についてご紹介します。
赤ちゃんはトントンで寝落ちする?その理由とは
赤ちゃんは、なぜトントンされることで寝落ちするのでしょうか?このメカニズムをきちんと理解しておくと、今後の子育てがやりやすくなるかもしれません。以下に、具体的に赤ちゃんがトントンで寝落ちする理由をお伝えします。
そもそも赤ちゃんの睡眠スタイルは?
赤ちゃんの睡眠スタイルは、私たち大人のような睡眠サイクル・スタイルではありません。実は、赤ちゃんは睡眠時間がバラバラだという特徴があります。さらに、生後およそ2カ月から3カ月くらいまでの間は、昼夜問わず短い時間で睡眠をとり、その後少し起きてミルクを飲んで、というサイクルを繰り返します。昼夜の区別がついて、まとまった時間で眠れるようになるまでには、およそ1年かかります。
よい睡眠のために赤ちゃんの体内時計を整えよう
生まれたばかりの赤ちゃんはまだ、朝と昼、夜など時間の感覚はわかりません。ただ寝ているだけです。規則的な生活リズムから、昼夜を覚えていくのです。それには、体内時計を整えるため、日中は日光を浴びるためになるべく外に出て、夜になったら部屋の照明を徐々に落として、寝るタイミングを教えてあげるのがよい方法です。このように、よい睡眠のためにも赤ちゃんの体内時計を整えてあげるような行動をとることが、重要です。
トントンしたら寝る赤ちゃんが多いのはなぜ?
トントンしたら寝る赤ちゃんが多いのは、なぜでしょうか?これは専門家の中でも諸説あり、意見の分かれる部分もあるのですが、基本的にトントンという音やリズムは、赤ちゃんがお母さんのおなかの中にいた頃の心音や胎内の音に似ていることから、リラックスして眠くなるという説が有力だといわれています。小さい頃は特に、トントンされるとお母さんの胎内の音を思い出して、眠くなるのでしょうね。
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赤ちゃんが眠りやすい効果的なトントンは?
赤ちゃんには、効果的なトントンの方法が存在します。また、応用編のテクニックも併せてご紹介していきます。赤ちゃんにも好みがありますので、ベストなトントンの方法を編み出していきましょう。
赤ちゃん好みのスピードや強さを探そう
赤ちゃんといえども、好みがあります。その好みは十人十色で、一人一人に好みのスピードやリズム、そして強さというものがあります。トントンする場所もまた、重要なポイントとなりますので、赤ちゃん好みのスピードや強さ、そしてリズムを見つけてあげることが重要です。つまり、トントンするリズムや強さ、スピードに教科書的な正解はありません。あくまでも本人の好みに合わせて、試行錯誤しながらベストな方法やポイントを見つけていきましょう。
ナデナデやスリスリも組み合わせてみる
トントンしてあげると寝るのだけれども、長期戦だとお父さんやお母さんが疲れてしまうということもありますよね。こういった時にはトントンする以外にも、足のスリスリ・胸をナデナデするなど、赤ちゃんが心地よくなるようなしぐさを、プラスしてあげるとよいでしょう。また、お気に入りのパターンを編み出してあげるというのもよい方法です。このお気に入りのパターンが決まると必ず寝落ちする、くらいになるとお父さんやお母さんも楽ですね。
一緒に添い寝や子守歌を歌ってみよう
顔を近づけたり、ちょっとくっつけてみたり、お父さんやお母さんの気持ちよさそうな眠った顔を見せてみるのもおすすめです。赤ちゃんは親が落ち着いているとその波動が伝わって、一緒にリラックスできるもの。一緒に添い寝したりするのもよいですね。また、古典的ですが子守歌を歌いながら、トントンするのもよいでしょう。お父さんやお母さんは一緒に寝落ちしてしまいそうですね。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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