共稼ぎの家庭は保育園に入りやすいというのみなさんご存じだと思います。では自営業でご家庭はこれにあてはますのでしょうか?自営業だと子どもが保育園に合格しづらいとのうわさもあるようですが、真相はどうなのでしょうか?ここでは、自営業者が本当に保育園に合格しにくいのかについて、見ていきましょう。
認可保育園に入るには何が必要?
子どもを預けながら働く方法の一つに、保育園に入園させる方法があります。しかし、入園するまでがわかりづらい、手続きが煩雑といった声も多く聞かれます。だからこそ、自営業者だとなかなか保育園に合格しにくいといううわさも出てきているのではないでしょうか?保育園に入るには、何が必要なのかを確認していきましょう。
保育園に入るまでの流れを簡単におさらい
認可保育園に入園するには、4月入園だとすると、そのはるか前の段階から準備を始めなくてはなりません。具体的には、前年度の8月から9月頃・お盆の終わりあたりには用意を始めておくとよいでしょう。まずは、10月から12月に例年行われる認可保育園の募集に申し込みをする必要があります。これは自治体に対して行うことになります。そして、翌年に入園選考が行われ、合格すれば晴れて4月から入園となるのです。
選考基準を押さえることが入園への鍵
認可保育園の場合は、選考基準というものがあります。つまり、誰でも認可保育園に入園できるというわけではないのです。認可保育園に入園することができる条件は、「両親の代わりに認可保育園で保育をすることが必要だ」と認められること。原則的には父母が両方働いていて、日中子どもを見る人がいないという状況を国に認めてもらう必要があります。最低限この状況をクリアしなければ、認可保育園に入園することは難しいのが現実です。
認可保育園に入る際に必要な書類は?
認可保育園に申し込みを行う際には、いくつかの必要な書類があります。まず、入園を希望している認可保育園の申込書をそろえておいてください。ちなみにこの時、第一希望の保育園にスムーズに入れるとは限りませんので、第2希望・第3希望以降の保育園の名前も書いておく必要があります。また、保護者が「なぜ保育ができないのか」という説明書や、証明書類なども必要になります。このあたりが自営業者にとって、ネックになる部分でもあります。その他、祖父母の状況についても、申告する必要があります。
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自営業者も入園しやすくなる方法とは
自営業者は、時間の都合がつきやすいというイメージがあり、入園しにくいといううわさもあります。そんな自営業者でも、認可保育園に入園しやすい方法はあるのでしょうか?以下に、自営業者も入園しやすくなる方法を、具体的に押さえるべきポイントと共にご紹介します。
そもそも自営業者と個人事業主は同じ?
自営業者と個人事業主は、原則的に同じものとして扱われます。自営業者というのは、工務店やカフェ、お花屋さんなどを自分で経営したりお店をやっているなど、誰にも雇われずに自分で働いたり何かを経営している人ということになります。ちなみに、自分で展開している個人事業が大きくなってくると法人化をすることになりますが、法人の代表をしていても、自営業者として扱われることになります。いずれにしても経営者という立場であれば、自営業者としてカウントされるのです。
自営業者は選考基準に不利なの?
自営業者であること自体が、認可保育園の選考基準で不利になることはありません。ただ、認可保育園入園は基本的に家庭の事情やさまざまな状況を考慮したポイント制が導入されています。そのため、自営業者の場合はいかにポイントを高く稼ぎ、入園の必要性が高いと判断してもらえるかが鍵になります。「ポイントを得るための方法」を押さえて、しっかり「保活」していきましょう。
自営業が保活で押さえるポイントはある?
自営業者が保活する場合に一番重要なのは、きちんと「個人事業としてフルタイムの勤務をしている点」を証明することになります。しかし、その前にその事業がきちんとした実体のあるものかどうかを証明しなければなりませんので、開業届を出していることはマストだといえるでしょう。まれに個人事業を始めたばかりで、まだ開業届が提出されていないケースもありますが、これは保育園の入園審査でマイナスに働いてしまう可能性があります。できる限り、申し込みの時までに開業届は提出しておくようにしたいところです。ちなみに、法人の場合は法人の登記簿などを提出するとよいでしょう。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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