虐待のニュースを聞くと「悪い親だな」と思いますね。でも、虐待している親のすべてが子どもを傷つけたいと思っているわけではないのです。中には、自分が虐待をしているかもしれないということに気がつき、苦しんでいる人もいます。
今回は、虐待をやめたいと苦しんでいる親が一歩を踏み出すための「たった一人でも今すぐできるヒント」をお話ししましょう。
虐待をやめたいと思ったら踏み出したい一歩
「虐待をやめたい」と思ったということは、自分が虐待していることに気がついたということですね。虐待のニュースに出てくる親は、自分が正しいことをしていると主張する傾向があるため、「やめたい」と思っただけでもすごいことなのではないでしょうか。
ここからは、虐待をやめたいと思ったら「たった一人でも今すぐできること」をお話しします。
自分を責めずに今まで育ててきたことを認める
虐待をやめたいと苦しむ親は、自分を責めます。しかし、自分を責めたところで前には進みません。それよりも、今まで頑張ってきた自分を認めてあげましょう。子育ては、やって当たり前と思われがちですが、一人の子どもを育てることは立派なことです。自分で自分を見切らずに「認める」ことで前を向きましょう。虐待は悪いことですが、子育てにはまだ先があります。これからの子育てで子どもに愛情をたっぷりと与えましょう。前を向くだけでも心に余裕ができて一歩を踏み出す元気が出てくるものです。
子どもを預けて冷静になる時間を作る
虐待をするということは、子育てを頑張りすぎているからかもしれません。子育ては思い通りにいかなくてイライラしてしまうことも多いですよね。そんなときには、子どもを一時保育などに預けて一人の時間を作りましょう。一人になれば冷静に物事を考えることができるかもしれません。どんなに楽しいことでも365日24時間続ければ負担になることもあります。たまの息抜きは、親にとっても子どもにとってもプラスになるかもしれませんよ。
信頼できる人や団体に相談する
虐待は、親と子どもだけで解決することは難しいこともあります。子育ての先輩や子育てを支援している団体に相談してみるといいでしょう。相談というと堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、まずは外に出て自分と子どもだけの空間から飛び出してみましょう。最近は、子育て支援のサービスがさまざまな問題をサポートしてくれます。いろいろなところに足を運んでいくうちに信頼できる人と巡り合えるかもしれません。
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虐待をやめたい親が相談しにくい理由
親である自分が「虐待しているかもしれない」と思ったら、誰かに相談したほうがいいことはわかります。でも、虐待についての相談には、目に見えない「壁」があるのです。虐待をやめたいと思っているにもかかわらず相談できない理由はなぜかを考えてみます。
自分の名前を知られることが嫌だから
どこかに相談をするとき、電話やメールを使うことが一般的です。一般的に電話をするときには、最初に名前を名乗らなければなりません。「虐待をやめたい」という相談をするときに自分の名前を名乗ることは大きなハードルです。名前を名乗らないとしても、虐待の相談窓口は地域ごとにわかれていることが多く、話の内容から個人を特定される可能性もあります。名前を名乗ることは、相談を妨げている大きな壁でしょう。
自分が責められるだけだと思うから
虐待の相談をするということは、自分から「虐待をしている」と言うようなもので、けして褒められることはないと思うでしょう。相談どころか「罪を白状する」雰囲気になってしまい、怒られに行くように感じるかもしれません。親が「虐待をやめたい」と相談に行ったとしても、「虐待をやめればいい」と言われるだけと思い込み、相談に行かない人も多いようです。
どう説明したらいいかがわからないから
相談すればいいことはわかっていても、担当者の前で何をどう話したらいいのかがわからないこともあります。「相談」とは、お互いに話をしながらすり合わせて解決策を探していくことのため、話をしなければ始まりません。しかし、虐待をやめたいと苦しんでいる親は、漠然と苦しんでいることが多く、何に悩んでいるのかが自分でもわからない状態なのです。
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「子どもの生きる力を引き出す!」をモットーにして、小学生二人の子育てをしています。現在は、30代後半になりましたが、武蔵野美術大学在学中から物書きを開始しました。職歴は、大学卒業後に会社員として働き、結婚を機に退職しました。現在はフリーランスのライターをしています。保持資格は、簿記3級と秘書検定2級と英検2級です。趣味は「資格の勉強」で、現在は保育士資格取得を目指して勉強をしています。
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