モンスターチルドレンとは、教師を精神的に追い詰めたり、授業を妨害したりする子どもたちです。モンスターチルドレンは、けして珍しいものではありません。家庭では「いい子」と思われていても、学校では正反対の一面を持っている子どももいるのです。
今回は、モンスターチルドレンの実態と自分の子どもをモンスターチルドレンにしない方法をお話しします。
モンスターチルドレンの三つの特徴
モンスターチルドレンは、単に「手のかかる子」とは違います。モンスターチルドレンは、ある意味「普通の子ども」よりも大人びているといえるのかもしれません。教師を困らせるだけでなく、教師を追い詰めていく「モンスターチルドレン」の三つの特徴を紹介します。
教師と自分の立場は対等であるように振る舞う
モンスターチルドレンは、教師を目上の人として接しません。教師と話すときにはタメ口で話します。タメ口で話をすることで、自分が教師と対等な立場であることを示しているのです。教師は、子どもが友達感覚で話してくることをうれしく感じるかもしれません。しかし、モンスターチルドレンは、そんな教師の隙につけこみます。教師と友達のようになることで学級内において自分の幅をきかせ、相対的に教師の力を弱めていくのです。
教師が立場上できないことを知っている
モンスターチルドレンは、教師が生徒に手を出したらいけないことを知っています。知っているうえで、わざと教師がいらだつことをして手を出させようとするのです。モンスターチルドレンは、教師が「我慢できるかできないか」のギリギリのラインを攻め続け、徐々に追い詰めていくのです。モンスターチルドレンは、普通の子ども以上に冷静であり、相手の性格を見抜く力があるのかもしれません。
言葉を素直に受け止めず反抗してくる
モンスターチルドレンは、言葉をよく知っています。教師に注意されたとしても、素直に受け止めず反抗してきます。教師が「授業を聞きなさい」と注意しても手のかかる子は「うるせーな」「ちゃんと聞いてる」程度の反抗でしょう。しかし、モンスターチルドレンは「塾でやるから授業はいらない」「先生の授業、意味がわかりません」など、教師が言葉に詰まるような反撃をしてくるのです。モンスターチルドレンは、教師の言葉を素直に受け止めることはなく、大人顔負けの言葉で反抗してきます。
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モンスターチルドレンがモンスターになる理由
モンスターチルドレンは、生まれたときからモンスターなのではありません。素直な子どもだったはずが、小学校や中学校に入学したころから変わり始めるのです。
ここからは、子どもがモンスターになる理由について考えてみましょう。
親が子どもの前で教師の悪口を言っている
モンスターチルドレンになる原因が、子ども本人にあるとは限りません。子どもは、親の言葉や行動に大きな影響を受けます。親が教師の悪口を言えば、子どもは「あの先生は悪い」「あの先生はダメな先生」と思ってしまうでしょう。親は内面外面を使い分けますが、子どもはそこまで大人ではありません。子どもは「悪い先生は許さない」という気持ちから、モンスターチルドレンになってしまうこともあるのです。
家庭でも学校でも怒られてばかりである
モンスターチルドレンは、家庭でも学校でも怒られ続け、自己肯定感がなくなっていることがあります。自己肯定感がなくなると、自信が持てなくなり、人を攻撃することで自分の存在を保とうとするのです。モンスターチルドレンは、教師に反抗的な態度をとるため、学校では怒られます。親も教師から学校での様子を聞き、子どもを怒るのです。子どもは「お前が悪い」と言い続けられることで、自己肯定感を失い、迷惑をかけることで自分の存在をアピールします。
心の中にストレスを抱えている
モンスターチルドレンは、心の中にストレスを抱え、教師を追い詰めることでストレス発散していることがあります。ストレスの種類はさまざまです。家庭内のストレスや勉強のストレス、生活のストレスかもしれません。「自分の話を聞いてくれない」「寂しい」という気持ちの裏返しで問題行動をしている可能性もあります。また、最近の子どもは、大人以上に忙しい日々を過ごしています。体だけでなく心まで疲れてしまい、教師に矛先が向くこともあるのです。
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「子どもの生きる力を引き出す!」をモットーにして、小学生二人の子育てをしています。現在は、30代後半になりましたが、武蔵野美術大学在学中から物書きを開始しました。職歴は、大学卒業後に会社員として働き、結婚を機に退職しました。現在はフリーランスのライターをしています。保持資格は、簿記3級と秘書検定2級と英検2級です。趣味は「資格の勉強」で、現在は保育士資格取得を目指して勉強をしています。
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