親は、子どもと過ごす時間が当たり前のようにあり、ずっと続くものと思うものです。しかし、子どもと過ごす時間は意外と短く、親が「そろそろ子どもとゆっくりしたい」と思う頃には、子どもの方がゆっくりできなくなっています。
今回は「あのとき、もっと大切にしていれば」と後悔しないために、子どもと過ごす時間の大切さや大切にする方法についてお話しします。
子どもと過ごす時間は成長と共に減る
子どもと過ごす時間は「家の中で日常生活をしている時間」と「寝ている時間」、そして「子どもと同じものを見ている時間」の三つに分けられます。子どもの成長と共に、どの時間がどのように減っていくのかを感じ、子どもと過ごす時間の大切さに気がつくヒントにしてみましょう。
幼児期の子どもと過ごす時間は親次第
子どもが生まれてから小学校に入学するまでは、子どもと過ごす時間が一番長い時期です。生活のほとんどが、子どもと公園に行ったりお昼寝をしたりして、子どもと過ごす時間になるでしょう。しかし「一番長い」ということが負担になってしまうこともあります。せっかく同じ部屋にいても、子どもをみずにスマホを見ているならば「子どもと過ごしている」ということにはなりません。幼児期の子どもと過ごす時間は親次第で長くも短くもなります。
小学生は習い事で子どもと過ごす時間が激減
小学生になると、子どもの生活リズムが一変します。自分のペースで過ごせた幼児期とは違い、小学生になると平日は「やらなければならないこと」が増えるのです。唯一、子どもと過ごす時間であった週末も習い事やクラブの予定が入り、親が子どもと過ごす時間は激減します。そしてなによりも、子ども自身が自分の世界を持ち始めます。子どもは「家族と過ごす時間」と同じくらいに「友達と過ごす時間」を大切にするようになるのです。
中学生以上は自分の時間を過ごすようになる
中学生以上になると、部活や塾が始まり、子どもは忙しくなります。親が子どもと過ごす時間は、朝のわずかな時間と寝る前の数時間程度かもしれません。また、親が子どもと一緒に過ごしたいと思っても、子どもは思春期を迎え自分の時間を大切にするようになります。親の気持ちと子どもの気持ちがかみ合わず、もどかしい思いをする時期かもしれません。
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子どもと過ごす時間を大切にできない理由
子どもと過ごす時間は、子どもが小さなときほど確保しやすいものです。しかし、子どもが小さいときは、子どもと過ごす時間を負担に感じることがあります。子どもにとっても親にとっても、幼児期は貴重な時期です。それにもかかわらず、子どもと過ごす時間を大切にできない理由は何かを探ります。
子どもと過ごす時間を受け身で考えている
子どもと過ごす時間を大切にできない人は「子どもにあわせている」という気持ちがあるのかもしれません。子どもから「遊んで」と言われれば、なんとなく子どもにあわせて遊んでいるそぶりをするけれど、本心は「自分の時間を過ごしたい」と思っているため、子どもとの時間を大切にすることができないのです。そういう人は「子どもに求められたときだけ応じればいい」と思っているため、子どもと過ごす時間を自分から作りだそうとする気持ちは少ないでしょう。
「楽しくしなきゃ」と思い負担になっている
親が「子どもと過ごす時間は、子どものプラスになる時間にしなければいけない」と思っていると、子どもと過ごす時間を負担に感じます。どんなことでも負担に感じると長続きはしません。しまいには、子どもと過ごす時間を大切に思うどころか、避けてしまいます。「親と二人で過ごす一日よりも、一時保育に預けた方が刺激を受けて子どものプラスになる」と考えて、自分から子どもと過ごす時間を手放してしまう人もいるのです。
子どもに対して上から目線になっている
子どもに対して「育ててあげている」と思っている「上から目線の人」は、子どもと過ごす時間の大切さや、子どもの成長に与える影響に気がつきません。子どもに命令や指示を出し「きちんと子どもを育てている」と思いがちですが、子どもを従わせて管理しているだけでは、子どもと過ごす時間を大切にしているとはいえないでしょう。
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「子どもの生きる力を引き出す!」をモットーにして、小学生二人の子育てをしています。現在は、30代後半になりましたが、武蔵野美術大学在学中から物書きを開始しました。職歴は、大学卒業後に会社員として働き、結婚を機に退職しました。現在はフリーランスのライターをしています。保持資格は、簿記3級と秘書検定2級と英検2級です。趣味は「資格の勉強」で、現在は保育士資格取得を目指して勉強をしています。
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