「子どもたちの習い事にプログラミングが流行しているけど、プログラミングって子どものためになるの?」そんな疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか?今回は、プログラミングへの関心が高まっている理由を説明するとともに、プログラミングを学ぶメリットや教室の種類まで詳しくご紹介します。
なぜ今プログラミング教室が流行しているの?
近年子どものプログラミング教育は、国内外を問わず盛んに行われるようになっています。日本でもプログラミングは、子どもにさせたい習い事のランキングで上位にランクインしていることから、注目度が高いことがうかがえますね。それには、どのような理由があるのでしょうか?
小学校でプログラミング教育が必修化される
2016年に文部科学省が発表した新学習指導要領で、「2020年度から小学校におけるプログラミング教育の必修化」が決定されました。それにより、プログラミングを早いうちから学ばせたいと考える親が増えてきたと言えます。小学校でのプログラミングの授業は、総合的な学習や国語や算数など、すでにある授業に盛り込んで行うことになっていますが、民間のプログラミングスクールでは、さらに掘り下げた学習も行ってくれるため需要が高まっているのです。
プログラミングは今後の時代に必要なスキル
プログラミング教育が必修化された背景のひとつとして、経済産業省の発表した「2030年に78.9万人ものIT人材が不足するとされている」ことがあります。プログラミングはスマートフォンやパソコン、自動車など、現在わたしたちが利用するほとんどの製品に盛り込まれており、必要不可欠なものとなっていますよね。このようなIT関連のビジネスは、今後ますます拡大していくと予想されており、そうした時代を生き抜くために人材育成が必要とされているのです。
遊び感覚で始めることができる
プログラミングと聞くと、専門的な言語など難しいイメージを持つ方が多いと思いますが、キッズのプログラミング教室では、パソコンやタブレットを使うだけでなく、パズルやボードゲームなど、パソコンを使わずにプログラミングを体験できる教材がたくさんあります。英会話やピアノなど他の習い事と違い、ゲーム感覚で遊びながら学べることで子どもが興味を持ちやすくなり、学ぶことが楽しいので途中で挫折することも少なくなると言われています。
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子どもがプログラミングを学ぶメリット
子どもと保護者が共にプログラミングに興味を持ち、プログラミング教室に通う子どもが増えているようです。子どもが小さいうちから、プログラミングを学ぶことによるメリットにとはどのようなものがあるのでしょうか?
パソコンの扱いに慣れることができる
現代はスマートフォンの普及により、若い世代がパソコンに触れる機会が減っていると言われています。しかし、社会に出るとパソコンを使う機会は一気に増えますよね。プログラミング教育は主にパソコンを用いて行われるため、子どもたちが学習を通してパソコンに慣れることができます。思い通りに動かないパソコンを目の前に試行錯誤することは、情報収集能力や問題解決力の向上にもつながり、自分にもができるという自信を持つようになります。
論理的思考ができるようになる
小学校段階におけるプログラミング教育では、プログラミングを勉強する過程で生まれる『論理的に考えられる力や行動力』を育成することが目的とされています。子どもたちがプログラミングの経験を通して、自分が意図したことを実現するために「何をどのようにすれば良いのか」を具体的に提示できる力を身に付けていくのです。このような論理的思考は、日常生活や将来就職した際など、あらゆる場面で役立つものになるのです。
子どもの将来の選択肢を広げてくれる
事務員や受付など、必ずしも特別なスキルが求められない職業については、今後人工知能(AI)を利用したロボットに代替される可能性が非常に高いと予想されています。しかし、プログラミングを学ぶことで、このようなAIやデジタル技術を生み出す側の仕事ができるようになります。前項目でも少し述べましたが、プログラミングを学ぶことは、これから10〜20年後のIT社会で活躍することができるスキルを身に付けることにつながるのです。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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