「いつまでも子どもが一人でお風呂に入れないと、家事をする時間がなくなる。」「子どもを一人でお風呂に入らせたいけど、事故が起こらないか心配」という悩みを持つ親御さんも多いことでしょう。子どもが、いつまでも一人でお風呂に入ることができないのは困りますが、何歳ぐらいから練習させるのが良いのか、事故を防ぐ方法はあるのかどうかが気になるところですよね。
ここでは、そのようなお父さんやお母さんのために、子どもが一人でお風呂に入り始める適切な時期や注意点などについて、ご紹介します。
何歳から一人でお風呂に入る?注意点は?
子どもが一人でお風呂に入れるようになるのは大切なことですが、あまりにも小さいうちに一人でお風呂に入れてしまい、万が一のことがあったら大変ですよね。子どもを何歳から一人でお風呂に入れるかは個人差がありますが、最適だと思われる時期やその際に気を付けるべきことを以下にお話しします。
一人でお風呂に入り始めるのは5歳から?
あくまでも平均ですが、4歳以下の子どもは、お母さんやお父さんと一緒にお風呂に入っている場合が多いといわれています。ですが、5歳を境に一人で入り始めるという家庭が増えていき、8歳ぐらいになると、大体の家庭が子どもを一人でお風呂に入れるようになるようです。
小学校入学付近の時期になると、ある程度のことは子ども自身でできるようになりますし、ひとつの区切りという意味でも、子どもが一人でお風呂に入り始めることが多いのかもしれませんね。
子どもだけでお風呂に入るようになったのはいつから?
1位 8歳以上
2位 6歳
3位 7歳
4位 5歳
一人で入り始めの頃は確認が必要
5歳頃から一人でお風呂に入る家庭が多いのは上記のとおりですが、「子どもを一人でお風呂に入れるのはやっぱり不安」だと思う親御さんも多いことでしょう。実際に、子どもを一人でお風呂に入れることに不安を感じることはめずらしくありません。
子どもが一人でお風呂に入り始めた当初は、浴室のドアは閉め切らないようにしておき、一定の間隔で子どもの様子を確認しに行くのが良いでしょう。また、子どもの安否確認をする際に、体や頭の洗い方などについても、アドバイスしてあげるのがおすすめです。
子どもに歌を歌ってもらうのも効果的
子どもが一人で入浴する際は、入浴中に歌をうたう、大きな声で会話をしながらにするというルールを設けている家庭もあるようです。例えば、子どもの歌が途切れて静かになってしまったり、会話の返事が返ってこなかったりする場合には様子を見に行くようにすれば、安心ですよね。
子どもは、お風呂で叫び声を上げる間もなく溺れてしまうというケースもあります。そのため、常に子どもの声が聞こえるようにしておけば、「静かになったときは異常があるのかもしれない」と考えることができるので、対応も素早く行うことが可能になります。
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一人でお風呂に入るときの約束事を決めよう
子どもが一人でお風呂に入る際に気になるのは、安全についてももちろんですが、体や頭をしっかりと洗えるようになるなどの、お風呂場でのルールやマナーを教えることも重要ですよね。子どもが一人でお風呂に入り始めた頃は、「お風呂に入るときの約束事」を作り、しっかりとお風呂のマナーを身につけさせることも大切です。
子どもをお風呂で遊ばせすぎない
子どもは水で遊ぶのが大好きですので、お風呂は子どもにとってはテーマパークのように感じることもあるでしょう。そのため、一人での入浴で興奮し、はしゃいでしまう可能性もあります。ですが、お風呂は溺れてしまうリスクだけではなく、滑って転んでしまう危険性もありますよね。
子どもを一人でお風呂に入れる際には、
- お風呂の中で走らない
- 浴槽の縁やイスなどの上に立たない
- お湯の中にもぐって遊ばない
などの約束事を作っておくことが重要です。その上で、定期的に様子を見て、子どもがルール違反をしているようなら、しっかりとたしなめてあげましょう。
シャワーの扱いにも注意させよう
お風呂場にあるシャワーも、子どもにとっては格好のおもちゃのひとつとなり得ます。もしかしたら、親が目を離している隙に、シャワーを使って水遊びを始めるかもしれません。シャワーで遊ぶのが癖になってしまうと、銭湯や温泉などの公共の場に行ったときも、その癖が出てしまい、他人に迷惑をかけてしまう可能性もあります。
また、シャワー遊びを楽しんだ後に、シャワーの水を止めずにお風呂から上がってくることもあるかもしれません。このようなトラブルを避けるためにも、シャワーの扱いに関しても、ルールを設けておきましょう。
体の洗い方もしっかりと覚えさせよう
子どもを一人でお風呂に入れるのは、親がお世話をする手間を少なくするためだけではありません。子どもが、しっかりと一人で頭や体を洗えるようにするためでもありますよね。だからこそ、体や頭の洗い方についても、指導しておく必要があります。
特に体を洗うときは、汚れやすい胸部や背中をしっかりと洗うこと。汗がたまりやすい肘や膝、脇なども忘れずに洗うように教えてあげましょう。また、子どもは体や頭を洗うことに慣れていないため、シャンプーやボディーソープの泡をきちんと流していないこともあります。
場合によっては、体や頭を洗い終わった際に、親がチェックをするというルールを作るのも良いかもしれませんね。
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福祉系大学で心理学を専攻。卒業後は、カウンセリングセンターにてメンタルヘルス対策講座の講師や個人カウンセリングに従事。その後、活躍の場を精神科病院やメンタルクリニックに移し、うつ病や統合失調症、発達障害などの患者さんやその家族に対するカウンセリングやソーシャルワーカーとして、彼らの心理的・社会的問題などの相談や支援に力を入れる。現在は、メンタルヘルス系の記事を主に執筆するライターとして活動中。《精神保健福祉士・社会福祉士》
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