かわいいはずのわが子なのに、お世話をしているとイライラしてしまったり、育児そのものがイヤになったりして、ダメな自分に落ち込んでしまう･･･。「もしかして育児ノイローゼかも？」と思ったら、育児ノイローゼの症状が出ていないかセルフチェック。育児ノイローゼの疑いがあるなら、ひとりで抱え込まずに適切な対応をしましょう。
育児ノイローゼの原因と特徴を知ろう
育児からくる疲れやストレスは程度の差こそあれ、多くのママが経験します。しかし、うまく疲れやストレスを発散させることができないと育児ノイローゼとなり、心身の不調に悩まされることになります。育児ノイローゼの特徴や「産後うつ」との違いを理解しておきましょう。
育児に疲れるのは特別なことではない
出産後、赤ちゃんのペースに合わせた生活が始まると、ママはごはんもゆっくり食べることができず、夜泣きや授乳などがあるので、睡眠不足になりがち。出産直後で疲れがたまっている状況からこのような生活が始まるので、心身ともに疲れてしまうのは当然のことといえるでしょう。ストレスがたまると、イライラしたり、眠れなくなったり、家事をする気が起きなったりすることがあります。こうした「育児疲れ」は多くのママが経験すること。「育児にストレスを感じるなんて母親失格だ」と、自分を責める必要はありません。身近な人や医師に「育児に疲れを感じる」と口に出してもいいのです。
育児疲れやストレスから育児ノイローゼへ
育児疲れやストレスがなかなか解消されずにいると、心身の不調が重症化して「育児ノイローゼ」となることがあります。「育児ノイローゼ」と似た症状に「産後うつ」がありますが、産後うつは出産後のホルモンバランスの乱れと関係があるとされています。
産後うつが出産後から一年以内で収まることが多いのに対し、育児ノイローゼは産後一年以上たっても続くことも珍しくありません。また、産後だけでなく、2歳前後のイヤイヤ期を迎えた子どものママにも、産後ノイローゼは起こることがあります。
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育児ノイローゼの症状をセルフチェック
「ワンオペ育児」という言葉にも象徴されるように、ひとりで家事や育児、さらに仕事まで背負っているママは少なくありません。小さい子どもがいる場合、自分の思うように時間や家事・育児・仕事をコントロールできず、疲れやストレスはどんどんたまっていく一方。イライラや睡眠不足、頭痛などが重症化し、育児ノイローゼに陥りやすくなります。気になる方は育児ノイローゼの症状と自分の状況を照らし合わせてチェックしてみましょう。
育児ノイローゼの症状をチェックしよう
育児ノイローゼの人によくみられる症状を10個挙げました。
少しのことでもイライラしてしまう
家事・育児・仕事のすべてを投げ出して逃げたくなる
家事・育児・仕事のすべてを完璧にしなければならないと思う
自分だけがんばっている気持ちになり、孤独感を覚える
炊事や洗濯をする気が起きず、なにごとにも興味がわかない
日中、人と会話することがほとんどなく、話をしたいと思わない
自分の子どもをかわいいと思えず、虐待しているかもしれないと思う
産後に比べて体重が激減した
突然、涙が出ることがある
なかなか寝つけなかったり、深い眠りにつけなかったりする
三つ以上当てはまった人は要注意
三つ以上当てはまる人は、症状が重症化しないうちに、家族や保健師に話を聞いてもらうことをおすすめします。心身の不調が重症化すると、自分や子どもを傷つけてしまったり、夫婦の関係が悪化したりとさまざまな影響を及ぼします。あとでご紹介する解消法を参考に、ストレスをうまく発散させて心を健康に保つことが大切です。二つ以下だった人もこの先、育児ノイローゼにならないとは限りません。育児に疲れたり、ストレスを感じたりした時はストレスを発散させることを心にとどめておき、もしもの時に相談できる人や場所をつくっておきましょう。
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企業取材や社史制作をメインに、子供の出産を機に教育や会計などの記事も手がけています。家族は小学生高学年の娘、夫。関心事は教育やライフプランのことなど。「これからの時代を生きるために必要な力って何？」をテーマに、日々考えています。
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