ある日突然、夫から「会社を辞めて転職したい」と切り出されたら、ビックリしてしまいますよね。転職先が見つかるのか、その間の生活費はどうするのか・・・さまざまな心配事が頭をよぎることでしょう。夫が転職したいと言い出したら、妻としては何を考え、どのように行動すべきでしょうか。こちらでは、夫が転職する際の妻の心構え、お給料や生活費のことなどをご説明します。
夫が転職したいと言い出したらどうする?
夫から「転職したい」といわれたら、突然のことで驚いてしまう人も多いでしょう。しかし、終身雇用制がなくなりつつある現代、転職は決して珍しいことではありません。リクルートワークス研究所によると、2016年度中に採用された人材のうち、69・1%は中途採用とのこと。多くの企業で転職者を積極的に採用している実態が見て取れます。
本気度はいかほど?理由を聞いてみよう
いざ勤めている会社を辞めて別の会社に行くのは、勇気のいる決断です。夫が転職をほのめかしたら、まずはどれくらい本気なのか、冷静に見極めたいところ。
仕事に疲れて、ただなんとなく言ってみた、という場合もあります。このような場合、妻に愚痴を聞いてほしいというのが本音かもしれません。一方で、日頃から「会社を辞めたい!」と口癖のように言っている夫が、今度こそ本気で転職を決意した・・・というケースも考えられます。まずは夫の話をじっくり聞いて、その真意を確かめましょう。
転職を希望する理由とは?夫の意見を聞こう
夫の転職は、お金やライフスタイルなど、さまざまな面で家庭に影響をもたらします。それだけに、夫の転職に対して不安に思う奥さんもいることでしょう。
ある調査によると、転職理由の第1位は「ほかにやりたい仕事がある」が12・8%という結果。続いて「会社の将来性が不安(9・7%)」、その他に給与や残業などへの不満が理由として挙げられています。
やりたいことを実現するためのステップアップとして転職を選ぶ人も多い反面、会社の行く末や自分の待遇に不安を持ち、辞める決断をする人も多いものです。中には、子どもが生まれたのをきっかけに、残業が少ない会社へ移り、家族との時間を増やしたい、と考えるパパもいます。妻としては頭ごなしに否定せず、夫の意思を尊重することが大切です。
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転職時にもらえるお金・出ていくお金
夫が転職する、となると真っ先にお金のことが心配になりますよね。退職・転職にともなって、もらえるお金と出ていくお金があります。もらえるお金の中には申請しなければ支給されないものもあるため、きちんと理解しておきましょう。
転職時にもらえるお金と申請方法
退社にともない、「退職金」と「失業給付金」をもらえる可能性があります。
退職金
退職金の有無・額面は会社の定めによってケース・バイ・ケースです。厚生労働省が発表した調査結果によると、退職金制度を設けている会社は全体の69・8%。自己都合による退職でも、勤続年数などの条件を満たせば、退職一時金が支払われるケースがあります。一方で、制度が全くない会社もあります。
失業給付金
退職後にハローワークに申請を行い、失業認定を受けることで、給付金が支給されます。雇用保険に入っていることなど、一定条件を満たす必要があります。
転職時に出ていくお金
転職活動には次のような出費が発生します。
交通費
面接地への交通費は自己負担が一般的です。面接の回数が増えると、その分出費がかさみます。
服飾費
スーツ代や散髪代など。第一印象が重要な面接では欠かせない項目です。
業界研究や情報収集にかかる費用
書籍の購入代や、インターネット代。知人に紹介やアドバイスを求める場合は交際費もかかります。
生活費、住居費
生活にかかる費用は転職期間中も待ったなしで出ていきます。特に小さなお子さんがいる家庭では、急に生活費を削減するのは難しいですよね。
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30代、保育士。夫と未就学児の長男・小学生の長女の4人家族。初めての出産で分娩トラブル、乳腺炎、産後クライシス、保活失敗など…数々の「洗礼」を受けた経験から『特別なことをするのではなく、地に足の着いた育児』をモットーに、日々奮闘しています。現在は認定こども園で働く傍ら、ライター業にも従事。
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